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仙石線・東名―野蒜間、内陸移設 JRと沿線自治体が調整
東日本大震災で被災し不通となっているJR仙石線の高城町(宮城県松島町)―矢本(東松島市)間の復旧について、JR東日本と沿線自治体が区間内の東名と野蒜両駅(同市)を内陸側に約300メートル移設するルート案で最終調整していることが26日、分かった。 関係者によると、現在の東名、野蒜両駅を通るルートは津波で壊滅的な被害を受け、そのまま復旧しても運行の安全確保が難しいという。東松島市が野蒜地区住民の内陸部への集団移転を検討していることもあり、両駅を内陸に移転するルート案の調整が進められていた。両駅以外の5駅はほぼ現行の位置で再建を目指すとみられる。 ルート案は30日、仙台市内で開かれるJR仙石線復興調整会議で協議する。事務局の東北運輸局が提示し、JRと石巻市、東松島市、松島町などの沿線自治体が合意すれば、復旧スケジュールなどを詰める作業に移る。 震災の被害で不通となった東北沿岸部のJR在来線をめぐっては、八戸線は2012年春をめどに全線復旧するほか、常磐線はJRと沿岸自治体が宮城、福島両県の津波の被害が大きかった3駅を内陸に移設することで合意した。
2011年09月27日火曜日
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