楽天・田淵ヘッド呼びかけ　逆転ＣＳへ　なでしこになれ！

　ＣＳ進出に赤信号がともりかけている星野楽天が女子サッカーＷ杯を制した、なでしこジャパンにあやかって逆襲を狙う。西武、オリックスとの６連戦を前に、田淵幸一ヘッドコーチ（６４）が２６日、全体練習が行われたＫスタ宮城で「なでしこジャパンのように一つにならなくては。気力、精神力、闘争心…。今は団結力が必要」とナインに結束を呼び掛けた。

　残り１７試合で３位のオリックスと６ゲーム差、４位の西武とも３差。形勢は圧倒的に不利だが、白旗をあげるわけにはいかない。７月に行われたＷ杯ドイツ大会で、なでしこジャパンは、強豪米国を相手に延長ＰＫ戦の末に初優勝。勝負を分けたのは２度の劣勢をはね返した精神的な強さ。田淵ヘッドは「技術よりも、ここ」と自分の胸の辺りを指さし「６月までは技術のことも選手に伝えたが、今は『力』『心』。勝負ごとではそれが大事」と訴えた。

　チームのメンタル面の弱さは就任直後からの課題。星野監督は「全部勝たないとな。今週が勝負？　その前から勝負しとる」と表情を引き締めて、勝利に対する貪欲さをチームに求めた。　（鶴田真也）