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【プロ野球】西武 9年ぶり9連勝 おかわり決勝打2011年9月27日 紙面から
◆西武5−4ロッテアーチにならない低い弾道でも、価値ある決勝打になった。同点の7回1死二塁。盗塁でチャンスを広げた中島をかえすことだけに、4番打者は集中していた。フルカウントからの6球目、外角スライダーを中前にはじき返した。「何とか1点ほしかった。いいところに飛んでいってくれた」。中村は一塁ベースでほほ笑んだ。 悔しさも吹っ飛んだ。4回には2死二塁の得点機で空振り三振。ロッテの先発・大谷のカーブにバットは空を切り続けた。「あの打席で打てなかったから、何とかしたかった」。胸には4番打者の誇りがある。 渡辺監督の初年度の2008年、日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージから中村は4番に座った。重圧が大きな打順。思い描いた理想像は、巨人のラミレスだった。「一発もあるし、大事なところではきっちりタイムリーも打てる」。 当時はぎこちなかった「4番・中村」は、今や西武の顔だ。渡辺監督も「やるべきことをやるべき人がこなしてくれた」と主砲をたたえた。 これで2分けを挟んで9連勝。伊原監督時代の2002年以来、9年ぶりの大型連勝だ。最大「15」あった借金は、完済まであと1に迫った。「ベンチの雰囲気はいい。明日の試合が楽しみ」と中村。9月に入り17勝3敗2分け。試合がなかった3位オリックスに3ゲーム差に迫った。目標が、現実の形になりつつある。 (谷光太郎) PR情報
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