コメの放射性物質を調べる「予備検査」で、福島県二本松市の水田のコメから国の基準と同じ値の放射性セシウムが検出されたことを受けて、福島県は、この水田がある場所と地形などの条件が近い地域で、追加の予備検査を行うことを決めました。
収穫前の稲の一部を刈り取る福島県の「予備検査」は、県内の48市町村、402地点で行われ、24日までに予定していた検査はすべて終わりました。このうち二本松市の旧小浜町では、国の暫定基準値と同じ値の放射性セシウムが県内で唯一検出されました。福島県は二本松市で国の基準と同じ値の放射性セシウムが検出されたことを受けて、周辺の地形や土の種類が関係している可能性もあるとして、追加の予備検査を行うことになりました。追加の検査は、このコメが収穫された水田と地形などの条件が近い山あいの地域で、土壌の放射性物質の濃度が比較的高い場所を対象にして、今後検査地点を決めていくことにしています。福島県は「さらに詳しく調べることで、今回の水田で放射性セシウムが検出された原因を突き止めたい」としています。