2011年08月18日
Adult -背徳-
四つん這いになった私から、快楽の色が滲み出ていた深夜…。
ほんの数分の事なのに、頭が真っ白になって我を忘れていた。17歳の冬、19歳の大学生ホストの長い棒に頭が真っ白になりそうな過去が一瞬過ぎった。ほんの一瞬。10歳の冬に母親が男を作って出て行った玄関の先が真っ白で、その悲しい思い出と重なって私は慌てて自分を取り戻した。19歳の彼氏と一緒に真っ白になりたいのに、そこには自分しかいなくて…、自分だけがイってしまうのが怖くて慌てて取り戻した。
「真っ白」?どんどんお尻の位置が高くなって卑猥な姿になって行く。
男の長い指が私の浅はかさを愛撫するだけなのに、口から泣き声が零れ出る。
「須山さん、一晩で頭が真っ白になったらしいよねぇ」
数時間前、19歳の大学生ホストの次に付き合った19歳のギャンブラーの男の子の母親に再会して、この台詞を聞いた。真っ白?あのイきそうになった朝の事…?違った。そういう頭じゃなくて、白髪の事だった。思い出す、思い出す、思い出して行く…。心が痛い。32歳の須山さんが、一晩であの黒髪が白髪になってしまうぐらいストレスを持っていた事。その原因を、私は知っていて無視した………
「やだ、気持ちイイっ……、気持ちイイっッ…
あぁっ…やぁぁ…、ぁあっ、イキそうっっッッ…っ」
部屋の中にビデオカメラが現れて、四つん這いになった自分を撮り続いていた。
オナニーと変わらないただの指の愛撫なのに、その指が自分のものではなく男のものというだけで、その指に上手く甘く突起物を刺激されて、情けない喘ぎ声が口から零れ続けている。動物みたい…。ビデオカメラを回し続けるもう一人の自分が、お尻を高く上げて喘ぐ自分をそう蔑んだ。その、蔑まれた自分が視線を上げて男を捉えてみる。薄い唇が、須山さんと同じ薄い唇を持つ、須山さんの親友の顔が、薄い唇が……
あぁ…、あの夜と同じ…、私と手を繋ぐだけで終わりにした、そうして眠りに就いた須山さんの薄い唇を見ていた。ずっと昔の夜と重なって、違う人、須山さんの親友でも。
親友の下着の中の大きな塊に顔を押し付けて、自分の性器を触り続けた。
出して、舐めて、咥えて、17歳だった自分を掻き消すように快楽に滑り込む……
ほんの数分の事なのに、頭が真っ白になって我を忘れていた。17歳の冬、19歳の大学生ホストの長い棒に頭が真っ白になりそうな過去が一瞬過ぎった。ほんの一瞬。10歳の冬に母親が男を作って出て行った玄関の先が真っ白で、その悲しい思い出と重なって私は慌てて自分を取り戻した。19歳の彼氏と一緒に真っ白になりたいのに、そこには自分しかいなくて…、自分だけがイってしまうのが怖くて慌てて取り戻した。
「真っ白」?どんどんお尻の位置が高くなって卑猥な姿になって行く。
男の長い指が私の浅はかさを愛撫するだけなのに、口から泣き声が零れ出る。
「須山さん、一晩で頭が真っ白になったらしいよねぇ」
数時間前、19歳の大学生ホストの次に付き合った19歳のギャンブラーの男の子の母親に再会して、この台詞を聞いた。真っ白?あのイきそうになった朝の事…?違った。そういう頭じゃなくて、白髪の事だった。思い出す、思い出す、思い出して行く…。心が痛い。32歳の須山さんが、一晩であの黒髪が白髪になってしまうぐらいストレスを持っていた事。その原因を、私は知っていて無視した………
「やだ、気持ちイイっ……、気持ちイイっッ…
あぁっ…やぁぁ…、ぁあっ、イキそうっっッッ…っ」
部屋の中にビデオカメラが現れて、四つん這いになった自分を撮り続いていた。
オナニーと変わらないただの指の愛撫なのに、その指が自分のものではなく男のものというだけで、その指に上手く甘く突起物を刺激されて、情けない喘ぎ声が口から零れ続けている。動物みたい…。ビデオカメラを回し続けるもう一人の自分が、お尻を高く上げて喘ぐ自分をそう蔑んだ。その、蔑まれた自分が視線を上げて男を捉えてみる。薄い唇が、須山さんと同じ薄い唇を持つ、須山さんの親友の顔が、薄い唇が……
あぁ…、あの夜と同じ…、私と手を繋ぐだけで終わりにした、そうして眠りに就いた須山さんの薄い唇を見ていた。ずっと昔の夜と重なって、違う人、須山さんの親友でも。
親友の下着の中の大きな塊に顔を押し付けて、自分の性器を触り続けた。
出して、舐めて、咥えて、17歳だった自分を掻き消すように快楽に滑り込む……
yohukeno_usagi at 16:03|Permalink│
stop the clock
須山さんと同じ優しいキスを、須山さんの親友が頬にくれた。
懐かしさと恋しさで胸が緩く高鳴ったけど…、それは偽物なんだって数日後には気付いてしまった。薄い唇が舞い降りた夢のような10代のあの夜、あの部屋には永遠があったけど。あの小さな部屋の他には、何処にもそれが見当たらない。
「…亜矢。お前に忘れられないキスを教えてやるよ……」
私の心の中が愛情でいっぱいに満たされて、時は止まった。
懐かしさと恋しさで胸が緩く高鳴ったけど…、それは偽物なんだって数日後には気付いてしまった。薄い唇が舞い降りた夢のような10代のあの夜、あの部屋には永遠があったけど。あの小さな部屋の他には、何処にもそれが見当たらない。
「…亜矢。お前に忘れられないキスを教えてやるよ……」
私の心の中が愛情でいっぱいに満たされて、時は止まった。
yohukeno_usagi at 03:02|Permalink│
2011年08月04日
秘密、夢の声
夢の中に、7年前の須山さんが出て来て私に何かを言っていた。
最後に会った時の姿がそのまま再生されたような、私の記憶が何度か再生されたような違和感のある映像だった。顔を少し傾けて話す須山さんが、私に何かを言っていた。でも、声は聞こえない…。暗闇の中に須山さんだけが浮かび上がって、私はその映像を見ていた。在りし日の須山さんを見ていると、段々と口から想いが吐き出て来そうで気分が悪くなって行く。口が何か言葉を吐き出したくて、出ようとしない気持ち悪さにうなされて行く……
「…あ……ぅあぁぁああ、……あ、あぁあぁああ……」
目覚めて、声にならない嗚咽が寝室に漏れて行く。
夫の手に肩を擦られながら、私はあの人に何を言えば良いのか苦しさに震えた。
最後に会った時の姿がそのまま再生されたような、私の記憶が何度か再生されたような違和感のある映像だった。顔を少し傾けて話す須山さんが、私に何かを言っていた。でも、声は聞こえない…。暗闇の中に須山さんだけが浮かび上がって、私はその映像を見ていた。在りし日の須山さんを見ていると、段々と口から想いが吐き出て来そうで気分が悪くなって行く。口が何か言葉を吐き出したくて、出ようとしない気持ち悪さにうなされて行く……
「…あ……ぅあぁぁああ、……あ、あぁあぁああ……」
目覚めて、声にならない嗚咽が寝室に漏れて行く。
夫の手に肩を擦られながら、私はあの人に何を言えば良いのか苦しさに震えた。
yohukeno_usagi at 06:00|Permalink│
2011年08月01日
秘密、唇の音
大人の事情に振り回されて、涙と一緒に10代を送った私だったのに…。
いつの間にか、幸せになった途端そういう事情を自分も持ってしまったり、人は本当に不確かな生き物だなって思う。誰かを癒さずにはいられないし、誰かを傷付けずにはいられない。そんな滑稽な心の領域だけが、ずっと変わらないまま私の体を支配し続けている。
「ねぇ、大切な親友が惚れてた女の子を抱くのって、どんな気持ち…?」
いつの間にか、幸せになった途端そういう事情を自分も持ってしまったり、人は本当に不確かな生き物だなって思う。誰かを癒さずにはいられないし、誰かを傷付けずにはいられない。そんな滑稽な心の領域だけが、ずっと変わらないまま私の体を支配し続けている。
「ねぇ、大切な親友が惚れてた女の子を抱くのって、どんな気持ち…?」
yohukeno_usagi at 21:14|Permalink│