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人を育む・出会い
河合 光治さん 相模原市立共和中学校教諭
2001年度 外国語学部 英語英文学科卒
体育祭で生徒達と

TVドラマ『トップキャスター』で主演の天海祐希さんが言った「この世での一番の宝探しは、人との出会いだ」という言葉を今も覚えています。神奈川大学を卒業して以来、多くの大切な出会いを経験してきました。中でも自分の人生を決める2つの出会いが大学時代にありました。

1つ目はA先生との出会いです。英語の音声に興味のあった私は、教育音声学を提唱されているA先生の卒業研究の門をたたきました。卒論を仕上げるために、研究室に夜遅くまで押しかけたり、神大図書館にある地下の書架で何時間も古い辞書の発音表記を調べ、辞書のカビ臭ささと格闘したのも思い出です。また、授業でよく先生が口にされたYou become what you think about.という言葉を今も大切にしています。2つ目はB先生との出会い。英語教師を目指していた私は、英語教師を養成するB先生のゼミナールで学ばせていただきました。髭を蓄えたちょっとコワモテな先生の、英語教育を通して子どもを育てるという熱い思いに惹かれました。先生に教えていただいた「守破離」(「まず知り、忠実に模倣して基本を身につけ、しかる後に改良し、最後は自ら創造する」という古武道や伝統芸能の世界で使われる言葉)は、教師として自分が常に意識している言葉です。先生が会長をされている英語授業研究学会で何度も授業を公開させていただき、今も学び続けています。私は、お2人の先生から学修のみならず、人生への指針を与えていただきました。

2002年度に神奈川県の英語科教諭として採用され、相模原市立の中学校に勤務しています。教師の仕事は、授業、学級活動、生徒会活動、学校行事、部活動など多岐にわたります。しかし、それらはすべてつながっています。学校とは、「あこがれ」、「感動」をつくり、子どもたちの中に「誇り」を育てるところです。そして、後輩たちがあんな先輩になりたいというrole modelを育て「伝統」をつくるのが、中学校における学校教育の目標です。この目標に向かって、全職員で協力して子どもたちの教育に当たっています。
その中でも、私は「英語の授業」を大切にしています。英語を通して、ことばを大切にし、自らを発信し、他者を受容する生徒を育てたいという願いをもって授業をしています。そして、生徒が毎日授業に一生懸命参加してくれることに感謝しています。現在教えている中学2年生が「自主学習ノート」に書いてくれた私の紹介文をご紹介します。

Look at this picture. This is Mr. Kawai. He teaches English. He thinks he is cool. I think so, too. But everybody says “He isn’t cool.” I can’t understand it. He doesn’t look “misoji.” He is wonderful, nice, kind, cool, good, fun, great and young!! This is “Yoisho!” I like Mr. Kawai very much.

教師は、子どもの成長に喜びを感じる最高の職業です。
一生の師となる先生、友との出会いが人を育みます。あなたも神奈川大学で「この世で一番の宝探し」をしてみませんか?