〔Epic Records〕
〔9月28日発売〕
…過去に「世界が色褪せていく気がした」経験があるから、未来のある子供たちには“何でもアリ”と思ってほしいんだ…
…アンジェラ・アキさんのニュー・アルバム『WHITE』が遂にリリースです。嬉しい(笑)。このアルバムにおける話題の中心は、何と言っても「津軽海峡・冬景色」のカヴァーを筆頭とする、洋楽・邦楽のカヴァーにプラス、セルフカヴァーも収録されている、ということ。石川さゆりさんの曲をカヴァーするなんて、誰も予想できない…自分もメーカーさんからこの曲のみが収録されたサンプル盤をいただいた時、ちょっと怖くて(笑)しばらく聴けなかった。しかし、ビシッと“アンジェラ・アレンジ”されたその曲は、単なる懐かしさとは違う印象を受けるものに生まれ変わっていて、寒そうなタイトルの曲なのに熱かった。この熱は、原曲に対する彼女の愛情からくるもので…凄いなぁ。なので、今は何の違和感もなく聴いています(苦笑)。
…ということで、話題の中心であるカヴァー曲のラインナップをもっと説明しておいた方が…と思う一方で、「ちゃんと新曲も収録されているんだよ」ということを知らしめておきたい気持ちが強くなったので、カヴァーの話はこのへんで。
さて今回、アルバム『WHITE』の中で気になった新曲は、M-4の「フリオ」です。
彼女の伝えたいことを浮き彫りにするために、オリジナル・ストーリーが構成されているような楽曲を、アルバムがリリースされるたび、いつも楽しみにしている自分は、この「フリオ」が気になって仕方がない。歌詞にあるニ世代間を繋ぐ“大切にしたい気持ち”がすごく興味深かった。親の決めつけ、もしくは、親の希望が最優先されて、子供の人生が左右されてしまうようなことはよくあることだ。親は子供に勇気を与えるサポーターであってほしいと願う、このあったかいメッセージ・ソングにもぜひ耳を傾けてほしいです。
あ、もうすぐ生まれてくるアンジェラさんの子供に命名される名前が、この曲の歌詞にに登場する子供と同じ名前だったらどうしよう(笑)。“マリ”ということは、ひょっとして、生まれてくるのは“女の子”???…そんな想像をしながらこの曲を聴くのも楽しいかもしれない(笑)。どんどん盛り上がっていけるかっこいいバンドサウンドで、手拍子もお似合いの新曲「フリオ」、ライブ会場でもぜひ聴いてみたい一曲です。