牧之原市議会 原発停止の決議
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牧之原市議会 原発停止の決議

9月26日 14時36分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

静岡県の浜岡原子力発電所から10キロ圏内にある牧之原市の市議会は、「原発は安全安心が担保されないかぎり、永久に停止すべきだ」とする決議案を可決しました。牧之原市は原発の安全に関わる協定を中部電力と結んでいて、止まっている浜岡原発の運転再開に影響を与えそうです。

浜岡原発では3号機から5号機の3基が、東京電力福島第一原発の事故後に、政府の要請を受けるなどして運転を停止していて、中部電力は、津波対策の防波壁などの工事を進めたうえで運転再開を目指しています。浜岡原発から10キロ圏内にある牧之原市の市議会では、議員側から「市民の生命財産を守ることを考えなければならず、原発は安全安心が将来にわたって担保されないかぎり、永久に停止すべきだ」とする決議案が提出されました。そして、採決の結果、決議案は11対4の賛成多数で可決されました。この結果について、牧之原市の西原茂樹市長は「地元にある自動車メーカーのスズキの工場が、原発を理由に一部の移転を検討している。市議会の判断を重く受け止め、同じ思いで進んでいきたい」と述べました。一方、中部電力は「原発の安全性を向上させ、安心につながるよう、全力で取り組んでいきたい」と話しています。牧之原市は、静岡県や原発の10キロ圏内の3市とともに、原発の安全に関わる協定を中部電力と結んでいます。静岡県は、原発の運転に関わる問題について、地元自治体の了解を前提としていることから、26日の決議は浜岡原発の運転再開に影響を与えそうです。