カテゴリ:Ca Sento

カ・セント

正直なところ、ミシュラン三ツ星という判断には異論はあったのが本音。
料理は二ツ星、店の格と言う意味では一ツ星が妥当なところではないかと思った前回訪問後の感想。
ミシュラン神戸版リリースに花を添えるご祝儀的な位置づけと勘ぐっていたのである。

前回は昼だったからか、、今回の夜訪問の店内の雰囲気はそう悪くない。
”格”と言う意味では、世界の三ツ星クラスには程遠いけども、シンプルで必要最低限な丁度、狭い空間だけど窮屈なんてことは一切感じないしね。
敢えて満席にしないところがエライです。(そのぶん予約は困難)
ラルページュの良く言えば活気のある雰囲気よりは随分と落ち着けるかもしれない(笑)
星は料理だけで評価しますとは言うものの三ツ星となるとどうしてもLuxeなところも求めてしまうのは、考え方が古いのかしら。
でも、カ・セントの夜のムードはこれはこれで納得かも。

ランスロ・ロワイエで乾杯。

今日の写真は惨敗、、、気合い空回り。。。
WBあかんわ、ノイズが多いわ。
もう新品買うことにした。

アナゴとイチジク

のっけから素晴らしい。。。ワールドクラス。
一瞬言葉を失ったほど。
穴子の仕上がりは和の領域、それに万能ユーティリティプレイヤーな無花果が重なり融合し、旨さが爆発。
フィニッシュに生の胡椒が清涼感をもたらす。
一口では大きすぎるほどのボリューム
気合いの入ったアミューズは嬉しいもんである。
気合いが入らないんだったら、とっとと前菜持ってきてくれと言いたくなる。
今シーズンのマンCのような上上の滑り出し。(我がアーセナルは、、、今年は4位を目指そう!)

もちろん、鰻より穴子派ですけど、なにか? (あー、めんどくさー)



玉葱のフラン、車海老のスープ

こいつもワールドクラスだ!
雑味完全排除、唸りまする。
車海老の仕上がりも驚き、まるでラングスティーヌ。

Tapas

タパス祭り~!パーティっぽくて楽しい。
日本人だからか八寸好きだし。


胡瓜のソルベ
瓜臭さ控えめ、小さなモッツアレラがつるんと弾けて楽しい!

生ビーフカレー!

鮑のモホソース
ジャパンクオリティな鮑、(寿司屋の蒸したのには流石に負けるけどね。。。)

生ハムコロッケ

コーヒーと生卵とチーズ、合うんか???
合いました!!
ちゃんと美味しい。


フォアグラのカカオサンド

フォアグラの脂っこさをビターで引き締め、べたつかせない。
これも絶妙なコンビネーション。
これはフォアグラ嫌いなボクでもOK,ていうかまた食べたいと思わせる。


アンチョビ

これも秀逸ではあるが、塩気をもっと残して欲しいかも。


モルシージャ

もともとあんまり好きじゃないので可もなく不可もなく。。。


しかし、どんだけ出てくんねん!!
多すぎてわからんようになる。
AKB48かっ!!
(行きがかり上、しゃーないから使うたった)



楽しいから美味しいのか、美味しいから楽しいのか??
両方でしょうけど、このタパス群は美味しさ圧勝!


烏賊、アーモンドソース

ソースがカラマール(笑)
これが言いたかっただけ。。。
レベルは高いが、烏賊は細かな切り目が裏目か、、、少々固い。



野菜、弓さく牧場のホエーソースかけ。



たっぷりがけで、最後はスープとして楽しめる。
進化してますねー!


ノドクロ

ノドクロがこんなことになるとは!!
滲み出す脂が素晴らしい!


クロワゼ鴨

鴨は想定範囲内。
あ、美味しいんですよ。
でも、クロワゼっぽくなかったなあ。


グラスで赤をお願いすると、ボー・ペイサージュのラ・モンターニュ2009が出てきた!!
憎い演出。
やはりこのワインは和食では無く洋食に合うと再確認。

まだ、ボー・ペイサージュが全く有名で無かった頃、ジェロボアムのアンディに飲ませてもらったのが最初。
ちょうどあの頃から日本ワインのブームに火がつき始めた。
そのお陰で早い時期から色んなボー・ペイサージュを飲むことができたし、大将とボー・ペイサージュ訪問も叶ったし、
良い出会いでした。
もう、簡単に手に入らないけど。。。


兎のオジヤ

オレは若干魚介が食べたかったとカミングアウトしておこう(笑)
でも、これもしみじみ美味しいなあ。
飲んだ後のラーメン的なちょい濃いめのスープがたまりません。
もちろん、オカワリ君です。



タパスが最高潮でそれ以降は、緩やかに下降線を描き、オジヤで再度上昇カーブを描く。
ノドクロの火入れ、脂の表現は見事だったし、鴨についても技術的には素晴らしい域なのでしょう。
でも個人的嗜好からは、魚と肉はすっ飛ばして、オジヤに全力投球したいところ。
何なら二種類食べたいくらい。


チーズ

クセの無いチーズ。

チョコ

美味しかった!

デセール

お皿がステキックス。



関西のモードスパニッシュ御三家の中でも、旨味を前面に押し出した料理が特徴、そうそう祇園のささ木に似てる気がする。
はっきりとした味、純粋に、ああ旨いもん食ったなあと思わせる。
毎月来るとちょっと飽きるかもしれないですが、、、
カ・セントを存分に楽しむには、一年に一、二度が良いのかもしれない。
本来、三ツ星ってそんなもんですよね。


サービスも着実に向上。
スタッフも増えたし、高級レストランとしてソツが無く快適なサービスを受けることができます。
ソムリエールさんも頑張ってはるし。(ずっと続けてくださいね)


夜のコースは13.5K+10%tax
昼のほうがお得かもしれない。。。いや、昼の設定が安すぎるだけかも。
パリなんかに比べると三ツ星としてはかなり安価な設定ですね。



最後に、、、
「スペインが止まった?」
エルブジ閉店が象徴されるように、もうエンターテイメントだけのサプライズは見切りをつけて良いでしょう。
もう食べ手も十分楽しませてもらいました。Merci
原点回帰とまでは言いませんが、本質的な美味しさが求められる、もっと言えば、本当に美味しい物は淘汰されないと思うのです。
ただ、フレンチやイタリアン、スパニッシュなどの洋食は、今の「旬」は取り入れなければいけませんが。。。(旬は食材ではなく、その時代にあった嗜好や視覚的な要素という意味)

しかし、ふと、シェフはモードスパニッシュと言われるのはイヤなんじゃないかな。
と思わせるほど、実質本意な美味しさを楽しんだ夜でした。


M子さん予約有り難うございました。
また誰か半年後くらいに連れてってください!(笑)

by lamplus | 2011-09-17 00:03 | Ca Sento | Trackback | Comments(12)

カ・セント

やっと行けたシリーズ第何回目だろ。
元町ワインショップ、ジェロボアムのアンディこと安藤さんがカ・セントを買ったという衝撃的なニュースから
2年。

神戸に来るのも何時以来?
まずはアンディとこへご挨拶してから店へ。
スペインの二つ星カ・セントでシェフやってはったんですから期待します。



で、結論から言って、期待通り噂通り素晴らしいと思います!!
タパスが酒飲みキラーでヤバイ、GGの野菜とムガリツ的エメンタールも良かったなあ。
オジヤ最高だし。

ミシュラン的にはフジヤが二つ星ですから、二つ星なんでしょうね。
間違い無いでしょう!


では、料理ご覧あれ、どーぞ!

ビーツとヨーグルト、オクラの花と乾燥させたオリーブの粉末



タパス


鮑と牡蠣 シャンパーニュのソース

セロリのガスパチョ

フォアグラ とうもろこしのジュレ

スペイン・カンタブリア産のアンチョビ

鯛のモホソース和え

タルタルのコルネ


ビゴール豚の生ハム


トマトのグリッシーニ



春~夏野菜、エメンタールソース









オジヤ



甘いの1



甘いの2



ワインは、チャコリ、メイエ・フォンネのジョンティ、赤はなんやったけエスパニョール。
モチロン、アンディのセレクション。
ジョンティ、美味しかったな。
アンディ、昔っからメイエ・フォンネ好きだよね。

サービスもステキ。
ソムリエールさん、丁寧et笑顔。


また行きたいなあなんだけど、予約が結構タイヘンですね。(取れたの2ヶ月前)
ミシュラン出たらもっとタイヘンになるので早めの予約を。
てか、二人で予約でも4人テーブルなんです。(ロンド以外)
誰か誘ってください(笑)


帰りにもう一回アンディとこへ。
ワイン1本飲んで良い気分。
ミホちゃんに会えなかったのが残念だな。
芦屋でカルチャーセンターみたいなん始めたそうで。


(やっと書けました(笑)

by lamplus | 2010-07-04 09:28 | Ca Sento | Trackback | Comments(4)


京都に住みたい病


by lamplus

カテゴリ

全体
フランスのレストラン目次
2005らんぶろ読者大賞
Musique
らんぶろ雑記
3ETOILES
ラ・ギャロワーズ
トォルトゥーガ
豪火
千成寿司
弘屋
トゥー・ル・モンド
なかひがし 2006
しき浪
蕎麦
天笑
ヴァリエ
ヴレ・ド・ヴレ
千ひろ
甘いもん
アバッキオ
サクラ 
一碗水 2007,2006
Bistro à Vin DAIGAKU
hôtel de Yoshino
PONTE VECCHIO
凡愚
エッソンス・エ・グー
AIDA
ピリエ
空心
山の上ホテル 天ぷら
與兵衛
かんだ やぶそば
コート・ドール
あら輝
Fujiya 1935
たかま
プチレストラン ないとう
Le Meurice
L'Ambroisie
LA FERRANDAISE
らんぶろ雑記 パリ

pain de sucre
Pierre Emile
Les Ambassadeurs  
Au Riad 27
MARCHE RASPAIL
Le Sucré-Coeur
太庵
Le Film
故宮
上賀茂 秋山
コラボ・ジェロ
天邑
Perouges
カスダール・クレメ
美山荘
Eric Briffard
はつだ
Convivialité
CIRO
今井
Evantail
チェレット来日ディナー
彩菜
大西亭
もりやま屋
オルフェ
KALUTARA
あやむ屋
尽誠
レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ
カンテサンス
料理屋 こだま
しみづ
蔦屋
Patisserie Ryoco
カシミール
wasabi
なかじん
き川 法善寺横町
桜会
洋食 Fujiya
日出鮨
なにわや
Arpege
らんぶろ雑記 2007
Michel Rostang
L'As du Fallafel
Auberge de l'Ile
Le Nord
Jean-Paul Hévin
Michel Del Burgo
LADUREE
藤久
和久傳 弁当
なかひがし 2007
ガニェ・パン
オステリア・オ・ジラソーレ
restaurant Mitsuyama
ルール・ブルー
ワイン
L'API
鮨ろく
ALBALONGA
Cros-Parantoux
Hiramatsu Paris
あい田
Le Comptoir
L' Angle du Faubourg
Pho 14
Maisons de Bricourt
Chez L'Ami Jean
Les Deux Magots
室町 和久傳
CANOVIANO ANNEX
このは
CHIMERA
別館牡丹園 EST店
玄斎
洋食 Katsui
エテルニテ
AUX BACCHANALES
そっ啄 つか本
Côte des Blancs
kamoshiya kusumoto
Le Pont de Ciel
コッコラーレ ウェスティン淡路
TéTé
鮨かねさか
PIERRE GAGNAIRE
LAUBURU
御田町 桃の木
Le Caneton
quai montebello
懐食 清水
Maison de Gill
besançon
BOCCIO
2007らんぶろ読者大賞
福臨門
なかひがし 2008
らんぶろ雑記 2008
ラ・バッロッタ
祇園 さヽ木 
一碗水 2008
日本酒
讃州 SANSHU
老饕(ラオタオ)
皐月庵
小豆家 うさぎ亭
四川
Le Chateaubriand
Chez Michel
2008フラスペ雑記
Mugaritz
Bar Nagusia Lau
Bar Jatexea Taberna
Bar A Fuego Negro
Hajime
Bar Bergara
Bar Egosari
Bar Casa Tiburcio
Akelare
Bar La Vina
Bar Mugi
Bar Bitoque
ETXEBARRI
Michel Bras Laguiole
Gilles Verot
嘉瑞
泡道場
Le Bois
Metzgerei Kusuda
Wine shop FUJIMARU
天繁
Patous
お気に入りの居酒屋
桜蘭
ながほり
うずら屋
洋々閣 唐津
つく田 唐津
万魚 福岡
ゴヤクラ
ビストロ会
御影 ジュエンヌ
Nadja
グリル マルヨシ
BEAU PAYSAGE
Restaurant DIVA
朋友 雑穀食府
akordu
2008らんぶろ読者大賞
うまい屋
仙人小屋
XIV蓼科
菊寿し
味酒 かむなび
accueillir
Barbès
ポモドーロ・フレスカ
ブロードハースト
なかひがし 2009
シェ・ワダ リヴ・ゴーシュ
一碗水 2009
カドヤ食堂
ル・コントワー・ド・ブノワ
らんぶろ雑記 2009
Boulangerie TAKAGI
守破離
Le Nœud papillon
はり重
tre lumache
2009フラスペ雑記
Martin Berasategui
Bar GANBARA
Bar Martinez
la Regalade  
Beurre Noisette
Repaire de Cartouche
Passage 53
Sa.Qua.Na
Bistro m et a
Visit Champagne
La Briqueterie
ひらやま
羽山料理店
鮨 水谷
雷門 初小川
楽亭
一即夛
コロンビア8
souple
ミシュラン京都・大阪
祇園 川上
辛激屋
lumiere
ヴィネリア・リンコントロ
文目堂
鮨 まつもと
なかひがし 2010
らんぶろ雑記 2010
香桃
一碗水 2010
味吉兆 大丸心斎橋店
2010 コペパリ雑記
noma
Itinéraires
Hugo Desnoyer
Brasserie Café ONZE
Jacques Genin
なにわ翁
La Cime
Unisson des Coeurs
ローザネーラ
とりや、圓
じき 宮ざわ
本湖月
Rendez-Vous des amis
da Lupo 322
Ca Sento
ジェロボアム
溢彩流香
Taillevent
kotikaze
らんぶろ雑記2011
GG FARM
一碗水 2011
マツケン食堂
ほうば
なかひがし 2011
Nuda
2011 フラ雑記
Au Bon Manger
Jean-François Piège
La Fleur

以前の記事

2012年 12月
2011年 12月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月

お気に入りブログ

最新のコメント

ブログいつも拝見させても..
by たまごのたまご at 20:08
はい。「Lo Mejor..
by うずら at 15:45
歌えるかっ! 気に..
by lamplus at 11:53
兄さん! 会場で「ラ ..
by ジャン at 09:46
バレンシア行ってパエリア..
by lamplus at 07:56

メモ帳

このブログはレストラ
ンガイドでは有りませ
ん。単なる個人的な
食べ歩きの日記に過
ぎません。ボクの偏
った嗜好性(料理、
雰囲気、人などなど)
と近い方々と楽しく
情報の共有化が図れ
れば良いなと思って
書いてます。

Version Française





Bonjour,
Je m'appelle l'ambroisie, je suis Japonais et je suis actuellement à Osaka.
Je suis passionné par la France, et j'aimerais mieux connaître votre belle culture.
Je pourrais vous raconter la culture Japonaise.
J'attends donc votre email.


悪意のコメントは消します。
相手するの面倒なので。
あしからず。


メールはしばらく休止します。
スパム大杉。。。
何か有りましたら鍵米にメールアドレスご記入ください。返事します。


twitter



忍者ツールズ





検索

タグ

(26)
(16)
(7)
(5)
(4)

アクセス解析

システムソフトウェア
XML | ATOM

skin by excite