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日ロ共同訓練へロシア艦艇入港

9月25日 16時45分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

海上自衛隊とロシア海軍による捜索救難訓練が27日から日本海で行われることになり、25日、訓練に参加するロシア海軍の艦艇が京都府の港に入港しました。

海上自衛隊とロシア海軍は、互いの理解と信頼関係を深める「防衛交流」の一環として、平成10年からほぼ毎年、日本やロシア極東沖の日本海で捜索救難訓練を行っていて、今回で12回目となります。京都府の海上自衛隊舞鶴基地には、25日午前、訓練に参加するロシア海軍のミサイル巡洋艦や給油艦など3隻が入港しました。続いて歓迎行事が行われ、海上自衛隊舞鶴地方総監部の池太郎幕僚長が「訓練を通じて信頼関係が構築できることを願っています」と述べました。今回の訓練は27日と29日の2日間の日程で行われ、日本海を航行中の商船が火災を起こしたという想定で共同で消火活動を行ったり、ヘリコプターで乗組員を救出したりする際の手順を確認するということです。ロシア軍を巡っては、今月、20隻以上の艦隊が宗谷海峡を通過したあと、カムチャツカ半島沖のオホーツク海で大規模な軍事演習を行うなど、日本周辺での活動を活発化させています。こうしたなか、自衛隊と訓練を行うことについて、ロシア海軍の訓練の指揮官を務めるジューガ・セルゲイ・ユリエヴィッチ大佐は「宗谷海峡の通過は一般の船と同じように平和的に行ったうえ、演習を行った場所は日本から遠く離れた場所だったので心配する必要はない。両国はお互いに日本海を使うので訓練を通じて理解を深め合うことが大切だ」と述べました。