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鹿児島 奄美大島で猛烈な雨

9月25日 23時25分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

鹿児島県の奄美大島では、25日夜から猛烈な雨が降り続いていて、奄美市と瀬戸内町では、レーダーによる解析で午前3時半までの1時間に80ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。名瀬測候所は、川の増水や氾濫、低い土地の浸水、土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

名瀬測候所によりますと、奄美大島付近には湿った空気が流れ込んで大気の状態が非常に不安定になっています。25日夜から26日午前0時にかけて、奄美市名瀬や笠利付近、それに龍郷町付近では、レーダーによる解析で1時間に120ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ、さらに、午前3時半までの1時間にも奄美市と瀬戸内町でレーダーによる解析で80ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。また、鹿児島県が奄美市名瀬大熊に設置した雨量計では、25日午後10時までの1時間に137ミリの記録的な大雨が観測されました。奄美大島付近には引き続き非常に発達した雨雲がかかっていて、26日明け方にかけて、局地的に雷を伴い1時間に80ミリの猛烈な雨の降るおそれがあり、土砂災害の危険性が非常に高くなっているところがあります。名瀬測候所では、川の増水や氾濫、低い土地の浸水、土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

奄美市は、土砂災害の危険性があるとして、26日午前1時10分、奄美市笠利町喜瀬の1世帯6人に避難指示を出しました。また、午前1時40分に奄美市笠利町手花部の6世帯8人に避難勧告を出しました。鹿児島県内ではこのほか、龍郷町が瀬留地区と龍郷地区のすべての世帯、合わせて233世帯491人に避難勧告を出しています。

鹿児島県の龍郷町役場によりますと、25日午後10時ごろ、龍郷町赤尾木で、住宅に泥水が流れ込んでこの住宅に住む87歳の男性が水につかり、消防団に救助されて近くの集会所に運ばれましたが、低体温症とみられる症状で医師によって死亡が確認されたということです。