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夏の終わりにミステリー巡りなどいかが? 現代に残る伝承10

夏の終わりにミステリー巡りなどいかが? 現代に残る伝承10

ミステリーや伝承はいつの時代も気になるもの。背景に悲しい逸話が残された伝説から、目撃談だけが報告される謎の事例まで、さまざまです。今回は、現代に残るミステリーや伝承をご紹介したいと思います。

【平将門首塚】
JR東京駅の近くに、都内最強のパワースポットとも称される「平将門首塚」があります。周辺は、オフィス街として知られる丸の内。首塚は、高層ビルに挟まれ、静かにたたずんでいます。

平安時代の豪族・平将門は、京都の中央政権に対して兵を挙げ、一時は、東国(とうごく、現・関東地方ら)で独立国家の樹立を宣言しました。しかし、朝廷派遣軍に敗れ、首は京でさらされました。その際、将門の首は、毎晩、うめき声を発して、都の人々を震え上がらせたそうです。

現在、将門は、近くにある神田明神に平将門命(たいらのまさかどのみこと)としてまつられ、首塚と共に、人々の信仰を集めています。

【妖怪千葉】
「妖怪千葉」をご存じでしょうか? これは、毎年、行楽の季節に、千葉県の太平洋沿岸を散策する、おっちょこちょいな旅人から報告されるミステリーです。「妖怪千葉」という名前だけが報告され、まだ目撃談は確認されていません。

JR外房線などで乗り換えをする際、旅人の視界の隅を横切るそうです。旅人は、「すわ妖怪か?」「妖怪千葉とはいかに?」と大混乱に陥り、そのまま、誘われるようにして、案内板に記された「YOKAICHIBA」の方面へ向かうといわれています。多くの旅人が、「八日市場(YOKAICHIBA)」駅にたどり着くとか。

【滝の川の河童(かっぱ)】
神奈川県の横浜市を流れる滝の川。近郊にある池などから源を発するといわれています。現在は、高度成長時代に進んだ暗渠(あんきょ、地中に埋没させた河川など)化のため、東京湾の沿岸部を走るJR東海道本線らの鉄橋の下から地上に現れ、横浜港へ流れ込んでいます。

その滝の川の源流のひとつが、付近にあった、権現山の滝といわれています。そして、滝つぼには河童が住んでいて、東海道に繰り出しては馬から荷物をほどいたりと、旅人を困らせていたそうです。しかし、浪人に捕まって、こっぴどく絞られたとか。

今でも、時折、滝の川に河童が現れたという目撃情報を耳にすることがあります。

【井の頭池の竜】
恩賜井の頭公園(いのがしらこうえん)は、都心の西にある東京都武蔵野市と三鷹市にまたがっています。自然文化園や美術館もあり、園内にある井の頭池は、春は桜、秋ならカエデやモミジの絶好の鑑賞スポットになります。

井の頭池は、かつて巨大な竜がいたとされることでも知られています。井の頭池から流れ出す神田川のほとりに龍光寺というお寺がありますが、あるとき、神田川を下っていた竜が、龍光寺の近くで、雷鳴をとどろかせながら、天へ昇ったそうです。

【カエル伝説】
東京・港区の麻布十番という町に、十番稲荷神社があります。拝殿へ続く大鳥居の前で、脇へ目を向けると、「かえるさん石像」がまつられています。碑文によると、このカエルさん、かつては「がま池」に住んでいて、なんと、一帯を襲った大火災の際、口から水をふいて屋敷に火が回るのを防いだそうです。

現在では、故事にちなみ、火災防止・無事かえる・若がえる・何でもかえるお守りなどとして厚く信仰されています。

【転ぶと寿命が3年に縮まる、三年坂】
都心の環状線・JR山手線から西へ乗り換えしばらく走ると、電車は杉並区に入ります。その杉並区に「三年坂」という名前の急坂があります。この「三年坂」、なんと、転ぶと寿命が3年に縮まってしまうとか。

「三年坂」と呼ばれる坂は、都心でも何カ所かにあって、そのいずれもが、墓地の側や、地域の境界などにあったそうです。また、都心だけでなく、全国各地にもあり、多くの場所で、転ぶと寿命が縮まるというような伝承が残されているそうです。急坂なので気をつけなさいという、昔の人の知恵かもしれませんね。

【交通事故が起きたことがない交差点のお地蔵さん】
「三年坂」と同じ杉並区に、「天沼(あまぬま)児童遊園」があります。公園の隅に、「意安(いあん)地蔵尊」がまつられています。お地蔵さんの前の交差点は、交通量の多い早稲田通りと青梅街道を結ぶ抜け道になっていることもあり、カードレールはないのですが、自動車が多く通行する道になっています。

郷土史家らの報告によると、なんと、この交差点、一度も交通事故が起きたことがないそうです。もちろん、運転手はハンドルを離すわけにはいきませんが、お地蔵さんの前を通るときは足をとめて手を合わせる、そんな気持ちが交通安全を守っているのかもしれません。

【三大大仏の謎】
「3」という数字はきりがよいのでしょうか、日本三景(松島、天橋立、厳島)、三大都市(東京、大阪、名古屋)、三大祭(祇園祭、天神祭、神田祭)など、「三大」で数えられる事物や現象が多くあります。

しかし、「三大大仏は?」と問われたとき、奈良東大寺の大仏様と、鎌倉高徳院の大仏様はすぐに思い浮かびます。どちらも国宝です。しかし、3つ目の大仏様は、なかなか浮かんでこないのではないでしょうか。

そこで、「三大大仏」をキーワードに検索してみると、多くの大仏様の名前があがってきました。もちろん、「三大」に数えられることだけがよいことではありませんし、知名であるなしに関わらず大仏様は尊いものですが、地元愛や崇敬などから、現代では、「三大大仏」の3つ目の大仏様がたくさんあるようです。

【人面犬】
ポピュラーな都市伝説といえば「人面犬」。顔が人間で、体は犬、そして人間の言葉をしゃべると伝えられています。目撃談は多く、しかし、目撃されると「ほっといてくれよ」などと言い残し去ってしまうともいわれています。どこか哀愁が漂う、疲れた感じのするイメージもありますが、実態はいまだ謎に包まれています。新たなる情報が待たれます。

【天狗(てんぐ)伝説】
奈良時代に編さんされた史伝「日本書紀」にも登場する「天狗」。その天狗が住むという世界が、地図で見ると伊豆半島の根本にあたる神奈川県南足柄市に残されています。周辺には小田原平野や箱根の山があり、古代には足柄峠のふもとに関所が置かれました。ここを超えると東国となり、平将門が兵を起こした際、朝廷の軍を迎え撃つため、防衛陣地を築いたともいわれています。

その足柄に最乗寺というお寺があります。山門の前に、2体の天狗像が安置されています。門の手前は人間の世界、門をくぐった向こう側は天狗の世界というわけです。最乗寺の創建は室町時代と伝わり、開山した禅師の弟子の僧が、人々の平安無事のため、天狗に変わって山中に入ったという伝承が残されています。

古来より、境界というものは、何かが住んでいたり、目には見えない別の世界への入り口になっていたりすると考えられていました。相模の国(現・神奈川県ら)と駿河の国(現・静岡県ら)の境であり、まさかりを担いだ「金太郎」伝説も残る足柄。最乗寺の山門の先には、今も、別の世界が広がっているのかもしれません。

今回は、現代に伝わるミステリーや伝承を紹介してみました。秋の夜長に、みなさんの身の回りで起きた不思議な話を、語り合ってみてはいかがでしょうか?

(ライター=竹内みちまろ)

画像:flickr=micaeltattoo

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