自閉症の就職戦線は厳しいです。
そもそも定型発達の人と違い、できる仕事が極めて限定されています。
社会性の障害があるうえ、コミュニケーションに障害があるということが大きいのです。
一般的に企業は
1割、8割、1割の採用の仕方をします。
大学卒業者の数十万人のうち・・・
「使える奴、即戦力になる人」は1割・・・・・・・・・いわゆるキャリア、エリート層
「普通の人」は8割・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・定型発達
「まったく使えない人、問題のある人」は1割
という採用の仕方を企業側はしています。
もちろん「まったく使えない人、問題のある人」というのが発達障害(自閉症)の人になってしまいます。
社会性や対人能力といったものが営業職、事務職問わず要求されてきます。
就職活動は1割の発達障害の人にとっては鬼門そのものなのです。
バブルの絶頂期のときでも、こうした就職戦線の状態は変わっていません。
また日本社会は終身雇用の文化があるため「転職市場」は完全な買い手市場です。
「優秀な人」は基本的に転職しません。
発達障害(自閉症)の人にとって就職がいかに難しいかはこれまでこのサイトで書いてきましたが、こうした状態は今後も変わらないと思います。
昨年12月から発達障害者(自閉症)に障害者手帳が発行されるようになりましたが、障害者向けの就職は競争率が激しいです。また発達障害の知名度が低く、どんな障害なのか理解されにくいです。
収入も低く設定されているとことろが多いです。
それでも数年前の状況と比べるとかなり改善は進んできました。
数ヶ月前のテレビ番組で発達障害者の男性が損害保険会社の事務の仕事をしておられました。
その方は障害者雇用枠で損害保険会社に就職された方でした。
これだけのサポートを受けられるようになっただけでも感謝しなければならないと思います。
ただ障害者雇用枠の場合、収入は低く設定されていることが多いです。
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自閉症の人は職場の人間関係で困惑する人が多いです。
今日はこの本を紹介いたします。