福島第1原発:10万ベクレル超の焼却灰も埋め立てへ

2011年9月25日 21時37分 更新:9月25日 22時44分

空きスペースが少なくなり、2段に積み重ねられて一時保管される汚染焼却灰=千葉県流山市で2011年9月8日、橋口正撮影
空きスペースが少なくなり、2段に積み重ねられて一時保管される汚染焼却灰=千葉県流山市で2011年9月8日、橋口正撮影

 環境省は25日、東京電力福島第1原発事故に伴い放射性物質に汚染されたがれきについて、これまで処理方法の決まっていなかった、放射性セシウム濃度が1キロ当たり10万ベクレルを超える焼却灰についても、放射性物質の流出を防止する措置を取れば、埋め立て処理を認める方針を固めた。

 具体的な方法としては、1キロ当たり8000~10万ベクレルの処理と同様に、焼却灰をセメントで固めた上で、雨水の流入や地下水への流出を防ぐ措置が取られた施設であれば、埋め立てを認める。地下水への流出防止策などを施した「管理型最終処分場」などの現行施設の利用も検討しているという。

 同省が16都県の産業廃棄物焼却施設約650施設のうち110施設で焼却灰の放射性セシウム濃度を調査した結果、福島県内の1施設で1キロ当たり14万4200ベクレルと10万ベクレルを超えた。【藤野基文】

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