東日本大震災:被災3県債権1兆円超に 二重ローン問題

2011年7月27日 21時16分 更新:7月27日 21時18分

 東日本大震災の「二重ローン」問題で、岩手、宮城、福島の被災3県で支援が必要になりそうな企業や個人向けの債権残高が1兆円を超える見通しとなった。金融庁は5月末時点で返済が困難な民間金融機関の債権残高を5564億円と見積もったが、新たに農協、漁協、福祉医療機構、住宅金融支援機構の融資で5290億円が返済困難と予想されることが分かった。

 3県の農協・漁協などの債権残高は計2兆2610億円あるが、大津波などで被害の大きかった沿岸部などへの融資が焦げ付く可能性が高い。5290億円の内訳は、沿岸部の13農協、3漁協の債権約3800億円、福祉医療機構が医療機関に融資した280億円、損壊の大きい住宅のローン1210億円。【田所柳子】

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