米航空宇宙局(NASA)は24日、運用を終えた人工衛星「UARS」が地球に落下したと発表した。23日午後11時23分〜24日午前1時9分(日本時間24日午後0時23分〜同2時9分)の間に落ちたという。米西海岸沖の北太平洋上で大気圏に突入したとみているが、詳細な時間や場所、残骸の影響を調べている。けが人などの被害の報告は入っていないという。
UARSは1991年に打ち上げられた大気観測衛星で2005年に運用を終えた。NASAは今月9日、「9月下旬から10月上旬にかけて落下が見込まれる」と発表していた。
NASAの試算では、衛星の大部分は燃え尽きるが、金属破片26個(計532キロ)が地上800キロ四方に落ち、人に当たる確率は3200分の1という。