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陸山会事件:あす判決 石川議員、胸中語る 「有罪でも活動継続」

 石川知裕議員=北海道11区=が24日、帯広市内で、26日の判決を前に毎日新聞のインタビューに応じた。判決について「無罪を信じているが、有罪でも政治活動を続けたい」と話す一方、将来的に有罪が確定し失職した場合は「選挙区は自分のものではない。周囲と相談し、現実的に考えたい」と揺れる胸中を吐露した。【田中裕之、伊藤直孝】

 --今の心境は。

 ◆逮捕前に未明に目が覚めていたように、昨日は午前4時に起きた。緊張しているのかも。無罪を信じている。有罪なら控訴するが、無罪なら検察が控訴する。裁判は26日で終わらない。

 --西松建設の違法献金事件以降の2年半は激動だった。

 ◆田中派対検察という歴史の流れに、私も登場人物としてノミネートされてしまった。小沢さんがどう4億円を作ったか分からない。私は会計処理しただけ。「裏金を隠そう」という意図はない。国民が判断することだが、後ろめたいことをした意識は全くない。

 --裁判で「合理的に説明できない」と語る場面もあった。

 ◆例えば4億円を分散入金したのは(マスコミなどに)詮索されるのが嫌でそうした。当時私は30歳。今から見て合理的でないと言われたら仕方ない。

 --特捜部の再聴取の録音を、半年後に証拠提出した理由は。

 ◆録音は(元外務省主任分析官の)佐藤優さんから強く勧められた。公表するつもりはなかったが、昨年末に弁護士に説明すると「検事の誘導を示す証拠になる」と強く説得された。子供のころの日記を見るようなもの。恥ずかしいので私は一切聞いていない。ただ、その後、供述調書の大半が不採用になった。取り調べ可視化にかじを切るきっかけとなったかもしれない。

 --先月の首相指名で小沢元代表に投票した。

 ◆大震災の被災地に安心感を与え、中国など諸外国との関係もいい。支援者の評価に一喜一憂する民主党議員に一石を投じたかった。小沢さんは「何やってるんだ、ばか」と思っているだろう。

 --小沢元代表の公判は傍聴するのか。

 ◆証人尋問で呼ばれている。その他は行くつもりはない。

 --有罪でも政治活動は続けるのか。

 ◆確定前は、推定無罪だから続ける。ただ(被選挙権が停止する)公民権停止の期間が長いと、タイミングによっては、選挙に2回出馬できない。今はスピード感のある時代。そうなったら、周囲と相談し、現実的に考えたい。

毎日新聞 2011年9月25日 北海道朝刊

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