佐賀県内外で酒のディスカウント店や生鮮スーパーを展開する「あんくるふじや」（本社・佐賀市、大田尾こずゑ社長）は、西日本鉄道（本社・福岡市、竹島和幸社長）に全株式を売却する。売却予定日は１０月１７日。店舗や経営陣、従業員など経営形態に変更はない。

　西日本鉄道が２２日、明らかにした。激化する流通競争の中、「将来的には単独企業で乗り切るのが難しい」というあんくるふじやと、スーパー事業の強化を考える西日本鉄道の狙いが一致。２月から協議を始めていた。

　あんくるふじやは１９４７年創業。佐賀、福岡、長崎で３５店舗を展開している。同社の香田克己監査役は「西鉄グループの物流ネットワークや、にしてつストアのノウハウを共有できるメリットは大きい」と話す。