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[事件]ニュース
【新聞に喝!】 福島製花火の打ち上げ中止など、風評被害の防止にマスコミの力を(平安女学院大学学長・山岡景一郎)
2011.9.25 10:02
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またまた「フクシマ産」が拒否された。「放射性物質をばらまくのか」という京都の「五山送り火」の薪と同じ理由で、愛知県日進市の花火大会で、福島製花火の打ち上げが中止に追い込まれた。
毎日は苦情や問い合わせが約20件と具体的な数字を示し、「人に影響する放射性物質を含んでいたとは思えない」という識者の意見も入れて報じた。
京都の送り火でも今回の花火でも、中止を求める声はさほど多くない。開催地の首長が責任を持ち、世論の動向を確かめてしっかり説明をすれば、予定通り行事は行われたはずだ。ニュースとして毎日の取り上げ方は的確だったと思う一方で、これをごく小さな記事にした新聞があるのは残念だった。
放射線による風評被害でずっと問題になっているのが食品である。
東日本大震災から半年を検証する読売の記事によると、内閣府の食品安全委員会が「生涯に受ける累積線量は100ミリシーベルト未満に抑えるべきだ」との答申案を公表しているが正式な規制値が定まるメドはたっていないという。朝日は「ニュースがわからん!」でこれについてやさしく解説しようと努力しているが、それでもなお「さっぱりわからん」という気分だ。
ベクレルとかシーベルトという横文字が並ぶ解説を見せられると「結論はどうなの?」と言いたくなる。各社各様の解説記事もよいが、できうれば専門関係機関と協議をして統一見解をわかりやすく発表してもらえないものかと思う。
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