「ハミョンテンダ」。この韓国語を日本語に訳せば「なせば成る」。韓国の朴正熙(パクチョンヒ)元大統領はそう国民を鼓舞し、経済建設を推し進めたという。「なせば成る」は江戸後期の米沢藩主、上杉鷹山の歌の一節と言われるが、軍人として満州や日本で学んだ朴元大統領はこの歌を知っていたのかもしれない。
一方「いっぱい」「ノガタ(土方)」「満タン」など、韓国社会で今もそのまま使われる日本語もある。以前、日本風の言葉を韓国語に直すことも行われたが歴史的な理由からだろう。わたしがソウルのカラオケ屋で気持ちよく歌ったところ「シッパルボン」と声がかかった。韓国語の「十八番」。そう叫んだ本人は歌舞伎どころか日本由来とも知らなかった。
ソウルの大型書店では今、日本語教材は中国語の陰に隠れがち。「大学で学ぶ対象としての人気もがた落ち」。そんな声も聞く。とはいえ日韓は隣国同士。ドラマやアニメ、音楽など新たな相互理解の局面も生まれている。ときに波風の立つ関係だが、これも「ハミョンテンダ」と思いたい。【西脇真一】
毎日新聞 2011年9月24日 13時28分
9月24日 | 三つの顔 |
運動会 | |
なせば成る | |
正心誠意 | |
9月22日 | だんわ室 |
TOKYO PANDA | |
増税食い逃げ許さず | |
9月21日 | 円 |
原発事故と核廃絶 | |
米粉ブーム | |
相互理解 | |
9月20日 | 脱メタボ宣言 |
長友家の教育論 | |
ヒマワリの記憶 | |
9月17日 | ドッジボール |
ウミガメ | |
韓流学習漫画 | |
ひったくり | |
9月16日 | 大阪そして東洋 |
初秋 | |
応援ショップ | |
9月15日 | 「隣」の介護 |
さんまフェスタ | |
たばこ増税 | |
9月14日 | 元気のぼり |
彼岸花とバラ | |
ろうあの村長 | |
しくじりがちな人 | |
9月13日 | 電気自動車 |
愛称 | |
心の回復のために | |
9月12日 | 仮想収穫 |
生きる力 | |
温暖化交渉の筋読み | |
9月10日 | 声 |
コンビニ弁当 | |
13人の衝撃 | |
救命クッション | |
9月9日 | カーナビの進化 |
カンカン部隊 | |
光の価値観 | |
9月8日 | 日本酒の魅力 |
水害 | |
フェイスブック | |
9月7日 | アフガンの少年 |
カーラジオ | |
宝の島の巨大杉 | |
共に明日へ | |
9月6日 | クロスワード |
ドジョウの観察 | |
岳温泉の力 | |
9月5日 | 地理学 |
割り込むナ! | |
海外報道の視線 | |
9月3日 | 奈良の芸妓さん |
季節の終わり | |
秋夕 | |
チェックの大切さ | |
9月2日 | タイムマシン |
半世紀 | |
日本茶の極楽 | |
9月1日 | モテ願望 |
雁の巣球場 | |
8月31日 | 戻れる場所 |
災害記念館 | |
新米の季節 | |
いで湯の里の古代米 | |
8月30日 | お伊勢参り |
百年の重さ | |
放射線の罪 | |
8月29日 | ニシパの恋人 |
祈りの夏 | |
わさびジャム | |
8月27日 | 静かな迫力 |
閻魔大王えの土産 | |
パリパリ文化 | |
「俳句甲子園」 | |
8月26日 | 脱米国依存 |
なでしこ対バラ | |
富士を見る | |
8月25日 | 旅と発想 |
山岳霊場 | |
地震国防 |