メールで“スパイ活動”約900通
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メールで“スパイ活動”約900通

9月22日 5時24分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

先端技術を扱う企業などに電子メールを送りつけてウイルスに感染させ、機密情報などを盗み出そうとする「サイバーインテリジェンス」と呼ばれるスパイ活動について警察庁が調べたところ、複数の企業グループなどに、合わせて900通近いメールが送られていたことが分かりました。情報の流出はこれまでに確認されていませんが、警察庁は、今後、対策を強化する方針です。

先端技術を扱う企業などに電子メールを送りつけてウイルスに感染させ、機密情報などを盗み出そうとする「サイバーインテリジェンス」と呼ばれるスパイ活動について警察庁が調べたところ、複数の企業グループなどに、合わせて900通近いメールが送られていたことが分かりました。情報の流出はこれまでに確認されていませんが、警察庁は、今後、対策を強化する方針です。「サイバーインテリジェンス」は、インターネットを使って先端技術を扱う機関の機密情報などを盗み出そうとするスパイ活動の一種で、最近では警察庁の職員のパソコンに東日本大震災などに関する内容を装ったメールが送りつけられたほか、「三菱重工業」の生産拠点などのサーバーやパソコンがウイルスに感染し、海外のサイトに自動的に接続されていたことが明らかになっています。典型的な手口は、添付ファイルを開くとウイルスに感染するメールを送りつけるもので、警察庁が調べたところ、ことしの春以降、防衛や電機関連の企業グループなどに合わせておよそ890通のメールが送られていたことが分かりました。中には添付ファイルを開いてしまったケースもあるものの、これまでのところ情報の流出は確認されていないということです。警察庁は標的になるおそれがある企業と情報共有を進めるなど対策を強化する方針です。