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三菱重工のウイルス感染 捜査へ

9月20日 18時3分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

「三菱重工業」の防衛や原発関連の生産拠点などでサーバーやパソコンがウイルスに感染した問題で、感染した一部のサーバーが中国などの海外のサイトに自動的に接続されていたことが分かりました。警視庁は何者かが外部にデータを持ち出そうとしたとみて、被害届が提出されしだい、不正アクセス禁止法違反などの容疑を視野に捜査を進める方針です。

この問題は、先月、三菱重工の「長崎造船所」や「神戸造船所」、それに愛知県小牧市の「名古屋誘導推進システム製作所」など11の拠点のサーバーとパソコン合わせて83台がウイルスに感染していることが確認されたものです。ウイルスは、社内のネットワークからデータを外部に持ち出そうとする種類のもので、警視庁によりますとウイルスに感染した一部のサーバーが海外のサーバーを通じて中国などのサイトに自動的に接続されていたことが分かりました。三菱重工によりますと、ウイルスの感染が発覚したパソコンやサーバーが置かれていた生産拠点の中には護衛艦やミサイル、原子力発電プラントなどを作るところもありますが、今のところ製品や技術に関する情報の流出は確認されていないとしています。警視庁は、何者かがデータを持ち出そうとしたとみて三菱重工側から被害届が提出されしだい、不正アクセス禁止法違反や業務妨害などの容疑を視野に感染経路の特定などの捜査を進める方針です。