三菱重工業は19日、潜水艦やミサイルなどを製造する工場のサーバーやコンピューターがウイルスに感染し、一部の情報が流出した恐れがあると発表した。外部からのサイバー攻撃の可能性もあることから、警視庁に届け出た。
今回の事態について防衛省は同日、三菱重工から事情聴取を始め、事実関係の調査に乗り出した。
同社によると、8月中旬にシステム関連の社員がサーバーの異常を発見し、調査を実施。その結果、潜水艦や護衛艦を建造する神戸造船所や長崎造船所、ミサイル関連の製造をする名古屋誘導推進システム製作所(愛知県小牧市)など計11カ所で、ウイルスに感染したサーバーなど約80台が見つかった。ウイルスはサーバー内の情報を収集し、外部に流出させるタイプのものだったという。