三菱重工:ウイルス感染の可能性が判明、データ流出は確認せず
9月19日(ブルームバーグ):三菱重工業は19日夕、同社のコンピューターがウイルスに感染しているとの一部報道について、公式サイトで、ウイルス感染の可能性が判明したことを認めた上で、同社の製品や技術に関する情報の社外へのデータ流出は現在確認されていないとするコメントを発表した。
19日付の読売新聞朝刊は、同社が第三者からサイバー攻撃を受け、最新鋭の潜水艦やミサイル、原子力プラントを製造している工場などで、少なくとも約80台のサーバーやパソコンがコンピューターウイルスに感染していたことが明らかになったと伝えた。
同社によると、8月中旬にウイルス感染の可能性が判明し、その後ウイルスの特性により情報漏えいの危険性も判明したことを受け、警察当局に報告するとともに、外部の専門家と共同で調査、対応を進めているという。
同社はその上で「現時点ではウイルス感染による被害拡大は止まったものと考えております。また過去に社内一部のコンピューターのシステム情報(ネットワークアドレス等)が流出した可能性があることは判明しているものの、当社の製品や技術に関する情報の社外へのデータ流出は現在確認されておりません」としている。
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更新日時: 2011/09/19 17:42 JST国内マーケット注目のセクション
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