[東京 19日 ロイター] NHKなど国内メディアによると、三菱重工業<7011.T>は防衛や原子力発電所関連の生産拠点などで、複数のサーバーやパソコンがウイルスに感染していたことがわかり、外部から侵入されたおそれもあるとして詳しい調査を進めている。
NHKによると、三菱重工の長崎市の長崎造船所や神戸市の神戸造船所、愛知県小牧市の名古屋誘導推進システム製作所などで複数のサーバーやパソコンがウイルスに感染していることがわかった。これらの拠点では、護衛艦や潜水艦、原発プラント、ミサイルなど、防衛や原発関連の製品を生産している。
同報道によると、三菱重工は、現時点で重要なデータが流出するといった実害は確認していないが、外部から侵入されたおそれもあるとして、ウイルス感染したサーバーやパソコンなどの特定を急ぐとともに、感染の経路やデータが外部に漏れていないかなどについて、警視庁に相談しながら調査を進めている。警視庁は、サイバー攻撃の可能性もあるとみて情報収集を進めているという。