ＡＫＢ４８「会いたかった」上海コンサート

　【上海＝河崎真澄】中国でも人気急上昇中のアイドルグループＡＫＢ４８のメンバー１６人が２４日、上海で開催中の日中文化交流イベント「上海ジャパンウィーク２０１１」でコンサートを開き、大学生ら約１３００人を前に舞台いっぱいに踊りや歌を披露した。

【フォト】厳重な警備の中、続々とファンが会場へ

　
　東日本大震災への支援に感謝を伝えるためとしてノーギャラ（無報酬）で出演し、リーダー役の高橋みなみさんが壇上から、「たくさんの人に支えられて、日本は前を向いて歩いています」と話すと、会場全体が大きな拍手で包まれた。

　メジャーデビュー曲「会いたかった」を歌うと会場の熱気はピークに達し、立ち上がって日本語でいっしょに歌ったり、かけ声をかけたりする学生もいた。

　上海交通大学３年生で日本語専攻の羅亦成君（２１）は「ＡＫＢ４８が好きだから日本語の勉強にも一生懸命になれる」と目を輝かせた。上海地区では約９万人の学生が日本語を専攻している。

　入場券は地元大学などを通じて抽選で無料配布されたが、学生の“ダフ屋”が出没。中には３千元（約３万６千円）で転売されたケースもあった。会場で偽造チケットが数枚みつかるなど不正行為も横行した。入場券を入手できなかった学生らがネット上で不満を書き連ねたため、会場では厳しい警戒態勢を敷いた。

　公演終了後、高橋みなみさんが記者団に対し、「また、ぜひ上海でコンサートしたいです。待っててください」と中国のファンに向けてアピールした。


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