＜ＡＫＢ４８＞日中友好を演出…上海で初の公演

　【上海・隅俊之】上海で開催中の日本のポップカルチャーなどを紹介する「上海ジャパンウィーク」で２４日、人気女性アイドルグループ「ＡＫＢ４８」が初の上海公演を開き、熱烈なファンや地元の学生ら１０００人超が声援を送った。東日本大震災での中国からの支援に謝意を示す目玉企画で、ＡＫＢ４８は無報酬で出演し、日中友好を演出した。

【写真特集】ＡＫＢ４８、上海で初公演の模様　ギャラは…

　ＡＫＢ４８は人気メンバーの高橋みなみさんら１６人が出演した。「皆さん元気ですか」と中国語も交えてあいさつし、ヒット曲「会いたかった」など十数曲を披露。高橋さんが「たくさんの支援をありがとう。日本は少しずつ前を向いて歩き出しています」と話すと、客席からは「頑張って」と声援が上がった。

　会社員の王※さん（２９）は「日本の今の文化を反映していて、積極的なイメージを中国に届けてくれたと思う」と話した。（※は王へんに陶のつくり）

　公演は入場無料で、約半分は抽選で選ばれた。会場外には抽選にもれたファンも集まり、入場券を１枚１５００元（約１万８０００円）で売る学生もいた。

　昨年の尖閣諸島沖の漁船衝突事件で冷え込んだ日中関係だが、双方は来年の国交正常化４０周年に向けて関係改善を図ろうとしている。今月１６日には人気グループ「ＳＭＡＰ」が北京で初の海外公演を開き、「アイドル外交」を繰り広げた。


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