販売代理店でも、KDDIからのiPhone発売を前提としたとみられる下準備が一部で進められている。まだ販売開始の正式通知は一切ないが、「iPhoneが出る可能性はかなり高い」(販売代理店幹部)と業界では確信を深めている。
iPhoneだけではない。KDDIは連休明けの26日、冬の新製品発表会を控える。ここでは通常の通信方式のほかに、高速通信のWiMAX(持分法適用会社のUQコミュニケーションズが手掛ける通信方式)を利用できるスマートフォン4機種(富士通、京セラ、HTC、モトローラ)などを発表する。年末販売の予定だ。
さらに来春には、iPhoneの対抗馬とされる韓国・サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシー」シリーズの取り扱いを開始するといううわさもある。ギャラクシーは現在、日本ではドコモのみが販売しており、同社でもっとも売れている有力なスマートフォン。それを取り扱うこととなれば、KDDIは一挙に国内最強の端末ラインナップを誇る携帯電話事業者に踊り出ることになる。
iPhoneを武器に、ソフトバンクが一人勝ちしてきた近年の携帯電話業界。だが、主要3社中、もっとも品揃えの悪かったKDDIが仕掛ける攻勢で、今後勢力関係は混沌としてきそうだ。
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(桑原 幸作 =東洋経済オンライン 写真は田中孝司KDDI社長 撮影:尾形文繁)
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