東日本大震災

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福島第1原発:1号機配管から高濃度水素検出

 東京電力は23日、水素爆発を起こした福島第1原発1号機の原子炉格納容器につながる配管から、高濃度の水素を検出したと発表した。事故時、過熱した核燃料の被覆管と水が反応して水素が発生、爆発後も配管内にたまっていたとみられる。空気中の水素と酸素の濃度が一定以上になると水素爆発の危険性が高まる。東電は格納容器内の水素について「(爆発防止のための)窒素注入で押し出されているため、爆発の危険性は低い」としている。

 東電は事故収束に向けた工程表に、今月新たに盛り込んだ「格納容器ガス管理システム」工事の準備作業として、配管内の水素濃度を22日に調べたところ、空気の1%を超えていた。使用した機器の計測能力が最大1%のため、実際の濃度は分かっていない。大気中の水素濃度は2万分の1%程度。

 空気中の水素が4%、酸素が5%をともに超えると水素爆発の危険性がある。東電は配管内の正確な水素濃度を計測し、配管にも別途窒素を注入して水素を押し出すことを検討している。【比嘉洋】

毎日新聞 2011年9月23日 21時27分(最終更新 9月23日 22時31分)

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