閉塞性末梢動脈疾患
症状と一般的な治療
閉塞性末梢動脈疾患というのは、身体の中でも特に手足にある動脈が細くなったり、詰まってしまった結果生じる病気の事を言います。
末梢の動脈に動脈硬化などが起こると血流が悪くなり、手足のしびれや痛みが出るようになってしまいます。症状が進んでしまうと皮膚に穴が開いたり、手足が壊死してしまうこともあります。
現在、この病気に対して思に行われている治療法は飲み薬での治療としては、抗血小板薬、血管拡張薬、抗凝固薬を使って少しでも血流を改善する方法が行われています。血管拡張術(PTA)と呼ばれる方法で、皮膚を通して血管の中にフーセンのついた管を入れて狭くなった部分を広げる治療や血行再建術、血管内膜除去術と呼ばれるような、詰まってしまった血管を開き、中の詰まりを取り除く手術も行われています。静脈を使って動脈を新しく作る動脈形成術や人工の血管などを使って血管の側道を作るバイパス術なども行われています。
幹細胞を使った治療の場合
末梢動脈疾患に対しても以前から幹細胞を使った治療が研究されてきました。顆粒球コロニー刺激因子という物質を投与して、血液の中に骨髄の細胞が多くなるようにした後、その細胞を集めたものを脚に打つことで脚の血流が回復したという報告があります。骨髄から集めた細胞を脚の筋肉に打つことで血流が回復して、痛みが取れたり、脚を切断しなくて済むようになってきています。
実際には骨髄を500ml程度取ると、その中の30ml程度に幹細胞などが含まれており、それを下肢の30〜40ヶ所に注射する治療が一般的ですが、幹細胞を身体の外で増やした後に注射しても同様の効果が得られると考えられています。
現在も造血幹細胞とよばれる幹細胞や骨髄細胞を使った治療がすでに多くの施設で行われており、幹細胞治療が積極的に行われている病気の一つだと言えます。
治療法
点滴にて幹細胞を投与する治療法
静脈の中に幹細胞を投与して、血流の悪くなっている部分で幹細胞自体が血管の組織に変化したり、血管が新しくできるのを促したりすることを期待して行う治療法です。
脚への直接投与
血流の悪くなっている部分に直接幹細胞を注入し、新しい血管が出来る事で、脚への血流を回復しようとする治療法です。幹細胞自体が血管に変化する事や、幹細胞が放出する物質によって周囲に血管が出来る事を期待して行う治療法です。