肝硬変
症状と一般的な治療
肝硬変はウイルスによる肝炎やアルコールによる肝炎など、様々な肝臓の病気が進んでしまい肝臓が正常に働かなくなってしまった状態を言います。
肝臓は元々、再生する能力が高いと言われている臓器の一つです。小型幹細胞と呼ばれる、増える能力の高い細胞が肝臓の中にあり、通常、肝臓がダメージを受けるとすぐに数を増やして修復を始めます。また、肝細胞が増える事が出来ない状態になった場合には、オーバル細胞と呼ばれる幹細胞のような細胞が現れて活発に増え、肝細胞や胆管上皮細胞に変化して肝臓を修復すると言われています。
しかし、その再生する能力を超えてダメージを受けてしまえば、再生することができなくなってしまいます。肝臓では解毒などを中心に身体の中のバランスを整える為の重要な働きをしているため、一度壊れてしまうと、身体にとって致命的な状態になってしまいます。
症状を抑える為の治療法などはあるものの、肝臓の変化事態を治療する方法としては肝移植しか方法がなかった為、肝硬変になった場合には肝移植などの方法が検討されるのですが、臓器移植はドナー不足の問題もあり、なかなか難しいのが現状です。
幹細胞を使った治療の場合
肝臓に関する幹細胞の研究では、肝臓の幹細胞の一つと言われているオーバル細胞が骨髄に由来する細胞ではないかと言われています。
骨髄の中の造血幹細胞が肝臓の細胞に分化する可能性があると言われていますし、骨髄の中の細胞が肝細胞とくっつき、肝臓を再生するとも言われています。骨髄細胞や脂肪由来の肝細胞にある種の物質(bFGF、HGF)を働きかけると肝細胞系の細胞へ分化させることも可能と言われ、それらの細胞を移植することで肝臓の機能が回復するという報告もされています。
また、臍帯血に含まれる細胞や羊膜からも肝細胞のような働きをする細胞を作る事ができて、その細胞を移植することで肝臓と似た働きをすることも確認されています。
治療法
点滴にて幹細胞を投与する治療法
幹細胞を静脈内の投与して、その投与した細胞が肝臓の細胞として働く事を期待して行う治療法です。幹細胞自体が肝臓の細胞に変化したり、残っている肝臓の細胞と協力して肝臓の機能を回復することを期待して行う治療法です。