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【芸能・社会】

杉浦直樹さん死去 「岸辺のアルバム」などで父親役

2011年9月24日 紙面から

 テレビドラマ「岸辺のアルバム」「父の詫び状」や映画、舞台など数多くの作品に出演し、人間味豊かな演技で知られた俳優の杉浦直樹(すぎうら・なおき)さんが21日午後7時23分、肺腺がんのため東京都内の自宅で死去した。79歳。愛知県出身。葬儀・告別式は親族のみで執り行う。喪主は妻仁美(ひとみ)さん。

 日大芸術学部中退。在学中に新演劇研究所の設立に参加し、1957年に日活の「俺は待ってるぜ」で映画デビュー。翌年「錆びたナイフ」の悪役で注目された。

 山田太一さん脚本の「岸辺のアルバム」や向田邦子さんの「あ・うん」などテレビ史に残るドラマに出演した。特に向田作品は数が多く、ドラマを舞台化した「父の詫び状」の父親役は再演を重ね、持ち役となった。

 舞台では、ニール・サイモン「おかしな二人」などの翻訳劇に取り組んだ。2001年初演の「こんにちは、母さん」(永井愛さん作・演出)も話題になった。主役から脇役まで幅広く演じられる実力派だった。02年、「あ・うん」で菊田一夫演劇賞を受賞。06年旭日小綬章。06年に脳梗塞のため舞台を降板、療養していた。

 ◆俳優中田喜子(57)の話 寂しいです。「岸辺のアルバム」という作品で杉浦さんの娘役でした。仕事への姿勢、役への取り組み方に、ひそかに憧れていました。数年前、楽屋にごあいさつにうかがったとき、長身の杉浦さんが笑顔で迎えてくださったことを思い出しています。ご冥福をお祈り致します。

 

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