森元首相、カーワン日本にゲキ「屈辱はね返せ」…ラグビーＷ杯

　【ネイピア（ニュージーランド）２２日】元首相の森喜朗・日本ラグビー協会会長（７４）が、ファンガレイ空港で取材に応じ、２１日のトンガ戦に敗れて３連敗となった日本に「カーワン（ヘッドコーチ）に任せた以上は彼と選手に期待する。屈辱をはね返してほしい」とカナダ戦（２７日）勝利へ奮起を促した。

　森会長は３試合を振り返り「ホラニと平が負傷でいなくなったのが痛い。最初にフランス、ニュージーランドと戦ったら精も根も尽き果てるよ」と弱小国に不利な日程を疑問視。カーワンＨＣの采配に対しては「層の厚さがない。主力１５人が決まっている感じ。誰を使っても戦えるチーム編成を考えてもよかった」と苦言も呈した。ただ、進退については「その話はカナダ戦が終わってから」と明言を避けた。

　また日本代表の太田治ＧＭは、トンガ戦の敗因となったミスについて「指導陣の責任」と明言。カーワンＨＣの評価については「４試合が終わってから」と話すにとどめ、「まだ終わっていない。１勝できると信じている」と、かすかな可能性が残る１次リーグ３位での次回大会出場権獲得へ、気持ちを切り替えていた。