2010年8月25日にリリースされた、Soupnoteの『オトラベラー』 |
Tweet mixiチェック |
|
Soupnote 『オトラベラー』 |
¥1,800(tax in) |
megg:じゃあ「10年後にも恋しよう」から始めていきたいと思います!どうですか?この曲については?
船山:そもそもサビの歌詞の「今夜ドライブ月まで」っていうのは何なんですか!?
megg:今さら(笑)!?そこですか(笑)!?まぁ、妄想の世界なんですけど、10年後には各家庭に1台、宇宙船みたいなのがあるわけですよ、車庫入れとかしなくてよくて、屋根の上に止めれんの。18歳になったら免許取れるから。それで好きな子誘って行くんだけど、でもそんなに気易く行ける旅行じゃないわけ。月曜日火曜日の夜には行けないわけですよ。
船山:なるほどね、金曜日の夜に行くわけだ。
megg:そうそう(笑)。土曜日とか。そこに行く恋人達の話ですね。金曜日土曜日はちょっと混んでるんだけど空に宇宙船が沢山いるからキラキラしてて綺麗なの。
船山:なんでこれは「10年後」というか「未来」みたいなテーマの歌詞になったんだ?meggちゃんの歌詞は「今の私」とか過去の話が多かったりするじゃん?
megg:私は3年ぐらいしか恋愛が長続きしないので、3年より長続きしたらいいなーみたいな。うまくいかないから。
船山:その具体的な数字と言うよりは、meggちゃんが未来へ向かう視点になったきっかけは?
megg:それはやっぱり、その時に一緒にいた人と「この人とは長く続けばいいなぁ」っていう所からじゃないですかね。
船山:ほうー。じゃあ、このBメロの歌詞の「カラフルなジョーク」って例えばどんなのですか?ちょっと1個言ってみてくださいよ。
megg:そういうのはいいです(笑)。火傷するわ(笑)。じゃあ船山くんは私に何を期待してこの曲を作ったの?
船山:この曲は特に明確な期待があったわけじゃないけど。…だから「こういう感じで」みたいな注文も特にしなかったし。
megg:でも私に渡る前は船山くんなりの世界があったわけじゃないですか。
船山:ああ、この曲にはなかったね!なんでかっていうと、そもそもこれは違う曲のライブバージョンから生まれた曲なんで。
megg:あーそうか。副産物ってわけね。
船山:いや、でもこのイントロのリフは違う新曲になる予定だった曲のリフを持ってきたから、副産物っていうか…。たまたまこのリフをはめてみたら面白かったから結局この曲のリフになった。で、歌がのってからサビのオケを何回も変えたから、もともとはどんなサビだったんだっけ?っていうのを今思い出そうとしてるんだけど忘れちゃった。ま、だから副産物と呼べるほどサクっと出来たわけじゃないよ(笑)
megg:キラキラしてて可愛い曲ですよね。女の子は「何年後にも可愛いとあなたに言われたい」ってわかってもらえると思うけど、男の子からしたらどんな?
船山:ま、可愛いんじゃない(笑)?
megg:船山くんはあんまりこの曲好きじゃないですよね?ライブのセットリストに入れたがらないというか。
船山:この曲ライブでやるの難しいからね。何かCDの方が良いような気がしちゃってさ。CDのmeggちゃんのサビのコーラスとか凄い良いし。アコギも疾走感が出てて良い味出してるからかな。やっぱりライブのコーラスって後からそのライブの音源聞いたりすると、どうも汚いというか、いらないんじゃね!?みたいになるから難しいよね。
megg:コーラスねぇ。
船山:あと2番のAメロで出てくる「ね!」可愛いよね!
船山:そういえばこの曲のサビの前とかホントに最後の最後でアレンジ直してこうなったな。懐かしい。
megg:一回完成してからまた色々とアレンジとか変えようと思いつくのは船山くんの良い所ですよね。
船山:「完成」だとは思ってないからね。「暫定的な今やれる状態」でしかないみたいな。いつもその時の「今」のバンドでやるのにベストな状態を探りたいというか。そいえばこれ最後にキーも変えたな。てかそれホントに思ってんの(笑)?
megg:まあ(笑)。歌詞はあんまり直してないかなー。
船山:いや最後のサビを変えてみてって言って変わったよ。ここ最初は繰り返しだったから。
megg:あーそうだそうだ!ここね、何かで見たんだけど、確か船山くんの友達か誰かが言ってたことなんだけど、エレベーターじゃなくてエスカレーターなのが良い!って言ってた人がいて。それはなんでかっって言うと、エレベーターだとすぐドア閉まっちゃうけど、エスカレーターだとこう徐々に徐々に下がって消えてくから。切ないって。…でもあんまり駅でエレベーターって使わないか。
船山:うーん、でもホームが改札口の上にある駅だったら使ったりするんじゃない?
megg:あー、…だからこの曲ではエスカレーターはホームに向かって下がって行くから、よーく考えれば私の使ってた駅がわかるかも知れないね!
船山:絶対わかんねえよ(笑)!東京に駅が何個あると…。だいたい地下鉄とかほとんどホーム地下じゃん(笑)。
megg:えー!!
船山:サビの歌詞の「今日交わした約束も忘れてしまうの?」の「約束」ってどんなことですか?
megg:「今日もう彼氏と別れてくる!」みたいな。もう「彼氏に『他に好きな人できた』って絶対言ってくる!」みたいな(笑)。
船山:あーそれいいね(笑)!なるほどね!初めて聞いたわその話(笑)!
megg:えーなんだと思ってたの?
船山:いや敢えて聞かずにいたの。じゃあ「言い出せないまま焦る気持ち」ってのは?
megg:「もう帰んないで家泊まっていきなよ、泊まったらもう彼氏にバレるんだから良いじゃん」みたいな。
船山:それはその場で言えるでしょ!別に。
megg:船山くんはね。でも、多分、何ていうか、男の子の方も迷ってるんだよ。まだその子のことを100パーセントと愛せるかわかんないみたいな。彼氏が居るままのこの関係だから好きなのかもしれないし、っていう。
船山:なーるー!だとしたら深いね(笑)!そこからのー最後のサビの「もう追い越せないLast Train」って言葉すごく良いよね。切なく締めてて。てかこの「終電」って単語を辞書でめちゃくちゃ調べたの思い出した(笑)。「終電」は「Last Train」で合ってるのか!?って。
megg:あーそうね。
船山:Aメロの歌詞の「フワッと香る君の髪 こぼさぬように抱きしめる」のこの「こぼさぬように」っていいよね!抱きしめるに「こぼさぬように」って付いてるのが。いいレトリックやねぇ。
megg:でも「こぼさぬように抱きしめたい」だよ。
船山:「る」って書いてあるよ(笑)。
megg:あー!ライブだと「抱きしめたい」って歌ってる
船山:meggちゃんも「一回完成してからまた色々と変えようと」してるじゃん(笑)。
megg:そうかぁ!でも語尾とかだけだもん。そう考えると箇所箇所あるか。「サヨナラ18's TRAIN」もだ。この清野くんのピアノソロもドラマチックで好きよ。
船山:ここ転調してるしね。よりドラマチックに聞こえると思うよ。イントロの清野くんのフレーズもドラマチックだし。ピアノが秀逸だね。
船山:これさ、歌詞カードでBメロの「出会いの連鎖」の所は「出会いのchain」って表記されてるんだね!
megg:そうだよ!!!「そうしよう」っていったらあなた私を褒めてたじゃないすか(笑)!
船山:歌いだしの一言目が「アスファルト」ってあんまり良くない気がするな。なんか…。
megg:都会的なイメージを出そうとしたんだよ!「野原」じゃダメでしょう!
船山:そういうことじゃなくて(笑)。でも全体としては好きだよ。最後のサビの歌詞の「今すぐ全てが欲しいくらい 子供じゃないよYOU&I」ってとことか。最後にこの歌詞が出てくるってのが。「I」と「愛」で韻を踏むっていう定番の手法も使われてるし。それに「chain」っていうタイトルも良いよね。「連鎖」って意味と、「離れられない」みたいな意味での「鎖」をかけてて。ダブルミーニングでさ。すごいじゃん(笑)。
megg:そこ好きだよね。
船山:その「鎖」にかけての2番のAメロの「許しても絡んだ朱の糸 飲み干したら毒になっていく」だからね。朱の糸が鎖みたいに絡んでしまったと。
megg:なーるほどね!!それは私気づいてなかった(笑)!無意識(笑)!
船山:これはどういうところから生まれた曲なんですか?
megg:浮気されました最低な男に。って曲です。「don't look back」と同じ対象ですね。
船山:じゃ俺がこの曲を持ってきたタイミングが良かったってことですね(笑)。
megg:そうだね(笑)。
船山:俺はもっと「略奪しちゃうぜ」的な歌詞でってお願いしてたからね。「don't look back」の続編みたいな感じとは言ってたけど。
megg:あーそうね。まぁ結果、その2曲を生むことになった最低な男だったと。
船山:じゃあ今はどうなんですか(笑)?
megg:どうって(笑)。
船山:今はどうなんですか(笑)?
megg:えー(笑)!?…それは載るの(笑)?
船山:うん(笑)。どうなんですか(笑)?
megg:普通です(笑)。
船山:普通ですって何が(笑)?
megg:船山くんとはそういう話はしたくありません(笑)。
船山:そうですか(笑)。でも最後のサビでmeggちゃんは「嘘でも信じていたいくらい 期待してる仕方のない愛」って歌ってるよ。
megg:それはまあ美化したというか。まだその人に少し気持ちが残ってる体(てい)で歌ってるからさ。
船山:歌詞をパッケージ化したと。
megg:でもこういうロックな感じの自分の歌い方はそんなに好きじゃないんだよね。まあこれを可愛く歌うのも変だからこの曲はこうで良いのだけれども。
船山:わかる。ちょっとダサく聞こえちゃうかも知れないからね。だから中間点を探っていきたいんだよなぁ。可愛い歌い方とロックな歌い方と。それがうまく調和できたのが「ライアン」だと思う。
megg:このラスサビのキメとかできない危機もあったりしてね(笑)。
船山:ここのキメさ、今じゃもう聴き慣れたからなんとも思わないけど、スタジオでアレンジしてて俺が「こうやるぞ」って言った時はみんな「…ダサいんじゃね?」みたいな感じだったよなー。「ちちちょっとやりすぎなような…」みたいな(笑)。
megg:天下の船山くんにそんなこと言うわけ無いじゃないですか!天下って何だよ(笑)。
船山:いやー大バッシングだったよ(笑)。これは今でもライブで1番アレンジ変わってない曲かな。てか最初に作った時からほとんど変わって無いけど。あんまり変えようと思わないんだよね。なんでだろ。PVになったからお客さんにも馴染みがある曲だってのは少しあるとは思うけど。
megg:完成度高いってこと?
船山:わかんね。
船山:この曲は唯一リズムが打ち込みですね。今聞くとやっぱ面白い。ストリングスも。
megg:でもライブでやってる8ビートのバージョンも好きだよ。
船山:あれは完成させるの苦労したね。作った時とまるで違うし。…この曲を作ったときはSoupnoteの新しい1面が出せたな!って思ったな。meggちゃん主導で。それにこの歌い出しの1行目はすごくいいよね!「もしもしハローダーリン」なんつってさ。
megg:そこは良くほめてくれるよね(笑)。でもこの歌詞も「逃げてる」とかいうじゃん(笑)。
船山:そうそう(笑)。文末で「リズム」とか使って逃げるの嫌いなの(笑)。しかもサビ。
megg:「決定的な何か」を言ってないとか言うよね。
船山:Aメロがすごく良いからさ。サビでもっとバーンと提示してほしいなって思っちゃって。でも全体としては良く出来てるよね。「ルルラー」とか着信音になぞらえてる部分もあって。これは最初っから電話の曲だったんだっけ?
megg:そう!「もしもしハローダーリン」って歌詞が最初に出てきて。でも電話って最近はけっこうハードル高いよね。好きじゃないと電話なんてしないじゃん。興味がないと。
船山:あ、あれだ、meggちゃんの電話代が3万円超えたときの頃の歌詞だ(笑)。
megg:あれはちょっとビビったね(笑)。
船山:その代償として生まれた歌詞だ(笑)。
megg:そうです3万円で買いました(笑)。
船山:それは誰と電話してたんですか?
megg:それは言いませんけど(笑)。
船山:その電話は楽しかったの(笑)?
megg:楽しかったよ。でも私左耳でしか電話を出来ないんですよ。だからどっちの耳でも電話出来る人は羨ましいですね。
船山:あーあの小っこい変な電話使ってた頃だよね(笑)。その時はどんなことを話してたんですか?
megg:そーれは覚えてないです。船山くんは女の子とどういうキャラで電話するんですか?
船山:(笑)。「さびしいんですけどー」みたいな(笑)。
megg:結果的にはその子を家に連れ込むっていうアレで電話するわけ?
船山:いやそれは…その相手の子によるでしょ(笑)。誰かれ構わずそんなねぇ。てかあんまり電話しないしかける子もいねー。megg&ゆかちゃんぐらいですね、電話するの。
megg:3万円行くくらいしたことないんですか?
船山:うーん、高校生の時はしてたんじゃないかな。
megg:でも毎日学校で会ってるわけでしょ?付き合ってることに酔ってるみたいな。縛られたいみたいな。
船山:それは違うだろ(笑)。
megg:「キカセテレフォン」って良いタイトルだよね。
船山:そうね。ドラえもんの道具みたいで。「オトラベラー」に通じててね。
船山:この曲はこのCDの中で1番レコーディングするのが難しかったというか、何かもっとやりようがあったような気もする。やっぱりこういう曲録るのは難しいね。シンプルだからこそ。
megg:ライブでやってる感じが良いからね。テンポがちょっと早かったのかな。
船山:CDでライブのゆっくりな部分のテンポだったらダラダラしちゃうからなー。
megg:この前の「ムーンディバー」でやったバージョンも感動的で好きだよ。
船山:あのバージョンいいよね。最近のSoupnoteの感じがよく出てて。この2番の後の間奏好きだな。俺良く思いついたよ(笑)!Soupnoteにはなかなかない感じで。
megg:曲の終わり方も良いよね。船山くんが最後に思いついて。
船山:この歌詞はどういう話なんですか?…あ!谷川俊太郎ね(笑)!
megg:なんで笑うの!?そうだよ「押し寄せる朝のリレー」ね。学校で習わなかったですか!?
船山:俺は習わんかったっす。「朝のリレー」はそこから来てると。で?
megg:そのーさっきの、まさに長電話してる頃の話ですよ。長電話してるから、こう、その人と夜が明けるまで電話してるわけ。
船山:ああ!なるほどね!3万円分電話した後の朝焼けだ(笑)!良い曲順だねぇ。「chain」事件があった後で寂しい時に「キカセテレフォン」の後の「朝焼けの詩」と。
megg:ははは(笑)。そうそう、電話し終わったあとに「わーもう朝焼けやー!」って言って出来た。
船山:「朝焼け」って言葉は凄くオケのイメージに合ってるよね。
megg:「夕焼け」じゃなくてね。もっとこう「汚してはいけない」みたいな感じなの。この曲は夏のはじまりっぽいと思うなぁ。
船山:それは俺らがその時期にこの曲を作ったからじゃない?俺は1番のBメロの「透明な思い出は重ねるためにある」ってとこがとても良いと思うよ。いろんな意味が込められてて。
megg:そこいつも大絶賛だよね。
船山:「透明」なものをいくら重ねても「透明」のままなわけじゃない?でもそれは「重ねるため」にあるんだよ。っていう。めちゃくちゃ良い事言ってるよね!「透明な思い出」だから形には残らないし、残してはいけないもの、誰にも言えないこと、って意味にとれるし、「透明」って言葉になんかピュアなニュアンスもあって。素晴らしいですよね。
megg:でもそこまで考えて出てきた言葉ではないのよね。
船山:それがいいんだと思うよ。サラっと出てきそうな言葉なんだけど、だからこそ色々含まれてて重みがあるというか。そんでもってその「透明な思い出」からの「何事もないように おはよう またね 元気でねって笑っていよう 繰り返すSUNRISE」だからさ、良く出来てるよね。
megg:ただ、聞いてくれた人がどこまで汲み取ってくれてるかはわからないですよね。
船山:そうね、どこまで伝わってるのもんなのかね。「伝えよう」と頑張ってはいるものの。捉え方はもちろん人それぞれでいいんだけれども。ところでmeggちゃんはこのサビで出てくる「許しあう」とかよく使う気がする。
megg:そうかな?気のせいじゃない?
船山:そうかねー。なんかすごいmeggちゃんぽい言葉だと思うんよね。人との距離の取り方みたいのが現れてて(笑)。サビの歌詞の「この荷物」ってのは何なんですかこれ!?
megg:生活とかバンドとか、今付き合ってる人とか?
船山:なるほどね。それを投げうってしまうほどの電話相手みたいな感じですね。2番のAメロの「曇ガラスに宿してる おやすみ」ってのはどういうことなの?
megg:それ誰かにも聞かれたな。船山くんじゃなかったでしたっけ?
船山:あーそうかも。
megg:別に窓に「おやすみ」って書いてるわけじゃないよ?…その電話が終わった後に「お休みー」とかなんかこうホントに甘いメールをその相手に送ろうとして作ってみたんだけど、送らないで保存みたいな(笑)。
船山:うわー(笑)meggちゃん超やりそう(笑)!甘い言葉でメール作ったけど送るの躊躇するってのはほんとにmeggちゃんぽいよ(笑)。「とまれの魔法 目を瞑るよ」ってのは?「魔法」ってよく使うよね。
megg:このまま歳をとって行かないんだったら、どっちの人を選ぶのか決めないでずっとダラダラしててもいいわけじゃない?極端な話。だから決めなきゃいけないんだね、ってこと。
船山:あーそうなんだ。俺はその人に向いてる気持ちに「とまれ」と言ってくる自分がいて、でもそれに対して「目を瞑る」なり「耳を塞い」じゃって、「許しあってしまう」んだと思ってた。
megg:それもいいね!!
megg:これは私の実体験ではなく想像の世界。ですね。私、学生の時すさんでたから。部活とバイトしかしてなかったもん。だからこういう経験は船山くんのほうが豊富なんじゃないですか。
船山:すさんでたってどんな?
megg:もて遊ばれたりとか(笑)。
船山:最初に俺が「高校生みたいなわくわくした歌詞」って注文を出したのがいけなかったな。meggちゃんにとっては暗黒の時代を指定してしまったと(笑)。
megg:だからそんなに面白いぶっちゃけトークはないです(笑)。でも高校生はこういう気持ちになるのかな?
船山:なると思うよ。女の子には人気のある曲だよね。あんまり大人の方々には人気がない。
megg:じゃあながち私の想像も間違ってなかったと!
船山:これは録音してからレコ発のワンマンをやる時にすぐ違う方向性のアレンジを思いついてしまって、そっちで録れば良かったなって思うね(笑)。
megg:今もずっとライブではそのバージョンでやってますよね。あと、これは何といってもSoupnoteになんと英語のサビがある!
船山:そうね!めっちゃ辞書ひいたわ俺(笑)。サビの「儚いものには」の「儚い」が「How Can I~?」に聞こえるって言ってね。
megg:頭良いですよね。
船山:どうも。音楽的には非常に良く出来た曲だと思ってて、結構自分が作った中ではSoupnoteの良いバランスのポイントを狙って作れたと思ったんだけどね。
megg:船山くんはこの曲お気に入りですよね。
船山:そうねーだからもっとうまくやれたかなって思うけどね。レコーディング前に今のアレンジが思いつかなかったことが悔やまれるね。
megg:それは仕方ないですよね。
船山:CDバージョンもコンパクトで良いし好きなんだけど、きれいに納め過ぎちゃったような気がするんだよね。もっと尖ってたりしてる部分があった方が聞く人にとってはわかりやすいんだろうなと思って。
megg:今後の課題ですね。
船山:てか疲れてきてるでしょ(笑)!?
megg:いえいえ。
船山:大丈夫?やる気あんの(笑)?眠いの?この曲めっちゃ文字数少ないんですけど!
megg:暗黒時代ということで(笑)。ちょっと切ない可愛い曲ですよ。
船山:トラウマなんだ多分(笑)。
megg:今日も乗ってきました。
船山:そう「ライアン」てのはmeggちゃんのバイクの名前なんですが、それがなんだかよくわからんし俺はこのタイトル嫌だったんだよね。でもmeggちゃんの声はこの曲が1番生きてるよね。
megg:そう?
船山:うん。可愛いロックみたいな。meggちゃんの声の1番魅力的なところが引き出せてると思うよ。俺は。
megg:追いかけっこの部分も可愛くて気に入ってるよ。「わざと裏道選んだり あえて遠回りしたり」ね。今までになかった要素で。
船山:そうそうこれは俺が結構苦労して作った曲で。今までにないSoupnoteの要素を出していこうってことで。かなり意図的に作った。POPにしていきたいけどいきなり変わりすぎるのも変だし、どのくらいのバランスでやったらいいのかって言うのを試行錯誤して。で、ちょっとブルージーな要素を持ち込む事によって今までのSoupnoteが使ってる和音の体系を変えてみたんだよね。
megg:うん今までに無かった曲ですよね。ロックンロール!
船山:ま、そんなこと話してもmeggちゃんは興味ないだろうけどさ。
megg:ちゃんと聞いてるよ(笑)!
船山:完全に寝てたよ。今までこういう曲は無かったからね。陰がなく、ちゃんと「明るい」みたいな(笑)。
megg:それが今ではライブに欠かせない代表曲ですもんね。こういう曲をもっと作りたいね!
船山:It's only Rock'n' Roll,but I like it.だね。
megg:いきなり何ですか(笑)?
船山:ストーンズ。でも歌詞はタイトルにしても散漫としててわかりずらいかもなー。
megg:そうかもねぇ…。
船山:これは、通勤中とか通学中に聴いて「自分もうちょい頑張れよ」みたいな歌詞を書いてってイメージを伝えてやったんだけど。
megg:元気出ないかな?
船山:曲自体は出るよねなんか。歌詞単体だとわからん(笑)。でも色々引き締まるフレーズは入っていて。「僕ら目指すのなら理想郷」とか「押し寄せる昨日手を振る」とか。なんだよ!?「押し寄せる昨日」って!みたいな(笑)。「イエスタデイ~」みたいな(笑)。
megg:(笑)。
船山:だからこの「押し寄せる昨日」ってのは「朝焼けの詩」の「押し寄せる朝のリレー」とつながってるわけだ。
megg:気づかなかった(笑)。
船山:あ、あと「帰れないように足跡も消されて」とか。このフレーズがあるから俺はこの曲を最後の曲にしたかったんですよ。「オトラベラー」の世界から帰ってこれないように足跡を消してしまおうっていう。
megg:そこね!「前に進むしかないんだぜ」っていう。
船山:かっこいいじゃん。
船山:じゃあ総括ってことで「オトラベラー」はmeggちゃんにとってどういうアルバムですか?
megg:前作の「センチメンタリズムplus」と比べてなんですけど、作詞的に成長出来たなーって思いました。今までは譜割り重視で、書きたいことが上手くハマりましたラッキー!みたいな所もあったんだけど、船山くんに言われて練り直したりしたのもあって、よく書けたなーって。だからこれ以上のものが書けるのかなって不安になったりもするけど。…でも今はまた歌詞の作風も変わってきて、それは船山くんの求めるものが変わって来たからそれに並行して変わってるだけなのかもしれないけど。
船山:あ、なんかもっと対談が締まるような「思い入れ」みたいなコメントはないんですか(笑)?ただの通過点でしかないと?
megg:うーん。そうですね!通過点…でしょ?じゃあ船山くんにとっては「オトラベラー」はどういう作品ですか?
船山:とにかく全力を出したよね。
megg:胃腸炎にもなったしね。
船山:スタッフさんのおかげで好き放題やらせて頂いて。だからこそ全力で自分の意志を貫き通そうと思って。それで色んな方々に嫌われたと思います(笑)。このアルバムを作ったらSoupnoteは辞めようかなと思ってたし、だからとにかく後悔は残したくなくて。なかなかここまで思い通りに作らせていただけることは無いと思うんで、関わってくれた方々にすごく感謝してます。
megg:なんでSoupnoteを辞めようと思ったんですか?
船山:レコーディングの度に毎回思うんですけど、アルバム作るともう自分がホントに空っぽになるんですよ。自分の持てる力を全て注ぎ込んだなと思って。このあと何を表現していったらいいのかわからないし、このバンドでやるべき事はもうないな、と思って。だから作り終わった時はものすごい達成感を感じましたね。今まで生きてきた中で味わったことのない達成感を。その後1ケ月くらいギター触んなかったからなあ。
megg:泣いてたしね。
船山:そうね。俺だけね(笑)。でも今聴くと、通過点というか、まだ昔のSoupnoteで俺の曲をどうバランス良くやるかってことを考えて作ってるんだよね多分。その延長線上でやってたというか。
megg:良いアルバムだと思いますよ。POPな時期のSoupnoteが出ててね。1枚目からの変化はちゃんと見えると思うよ。
船山:そうね。位置付けるとしたら初期Soupnoteの最後の1枚って感じだね。今はその延長線上にはいないと思う。「むすんでひらいて」と「ワールズ・ロンド」が出てきて。バンドがどうこうっていうのにとらわれずに外に向かっていけたと思う。そこに行くためにSoupnoteにとって必要な1枚だったと思う。1枚を通してコンセプト的にかっちり作れたと思う。ホントにこれを作れて良かった。
megg:名盤ですよ。
船山:なんかこの対談読んで面白いのか不安になって来た(笑)。
megg:いいんじゃない(笑)?私のぶっちゃけトークもあるし(笑)。
ALL RIGHTS RESERVED SIDE STREET RECORDS