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いきなり Apple との契約違反をしてしまった au

Life is beautiful
ついに、auからiPhone5が発売されることになったという記事が日経新聞に掲載された(参照)。
KDDI(au)が米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」を2012年初めにも発売する。扱うのは10月に全世界で発売される最新型の「iPhone5(仮称)」。日本でアイフォーンはソフトバンクモバイルが事実上独占販売してきたが、これが崩れる。日本の携帯電話会社の勢力図が再び大きく塗り替わる可能性がある。
iPhoneアプリの開発者としては喜ばしいばかりだが、この発表、いくつか不思議な点がある。

一つ目は、10月にiPhone5が発売されるということは、多くのアップルファンにとっては99.9%確実な周知の事実ではありながらも、公式には現時点では「噂」でしかないという事実。Appleほど新製品の発表に関する情報をコントロールする会社はなく、こんな風に携帯電話会社に見切り発表させることは絶対に許さない。いままでも新製品の情報を外に漏らした社員をクビにしたり、余計なことをしゃべったベンダーを契約打ち切りにして来たりした。こんな発表をもしauが意図的にしたとなると、契約違反で罰金を払わされたり、契約を打ち切られても(もしくは、それをネタにMinimum Commitmentを倍増されても)しかたがないぐらいの大問題だ。

もう一つは、au自身は何も正式に発表していないという事実。auのホームページを見ると、9月26日に新製品発表会があるとだけ書いてある(参照)が、iPhoneのことはひと言も書いていない。

以上の情報から想像するに、裏の事情はこんな感じだろう。
  • auとAppleの間で契約が交わされ、その正式発表が9月26日と決まる
  • この発表イベントを成功させるために、auの担当者が日経新聞の記者に情報をリークする
  • 日経新聞の記者が、これを記事にしてしまう
  • Appleの担当者が怒りの電話をauにかけ、auの担当者がひたすら謝る
  • auの担当者が日経新聞の記者に怒りの電話をかけるが、記者は「オフレコだったんですか!」としらばっくれる
企業が新製品に関する情報を正式発表の数日前にメディアに意図的にリークするということは良くある話。ただし、その場合は、どこまでがオフレコでどの程度の記事までなら書いて良いか(もしくは全く書いてはいけないか)を明確にして、このような事故を避けるのが通常のやりかた。au の担当者と記者の間でどんな会話がされたのか分からないが、いずれにせよAppleから見れば情報管理の責任は au にある。

neu.NotesCloudReadersを一人でも多くのiPhoneユーザーに使っていただきたい私としては、ぜひとも au に沢山 iPhone を売っていただきたいので、こんな失敗にめげずに頑張っていただきたい。

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BLOGOS 編集部

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