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「期待している」と、「トラストミー」、「全力を尽くします」との間にある大きな壁

早川忠孝の一念発起・日々新たなり
アメリカのオバマ大統領が昨日の野田総理との会談中にずいぶん多岐にわたる事項について「期待している」という言葉を連発したようだ。

記者が居並ぶ会談冒頭の和やかな雰囲気が一変してずいぶん実務的な会談だったと報道されている。

弁護士であるオバマ大統領の真骨頂が如実に表れている。

仕事が出来る人は、いつまでに何をどうするのかをキチンと詰める。

相手がのらりくらいと泥鰌を決め込む前に、しっかり言質を取ろうとする。

やはりこのくらい物事の段取りを大事にする人でないと大きな仕事は出来ない。

日本の政治家ももう行き当たりばったり、あなた任せ、その時任せ、運を天にお任せは出来なくなった。

多分鳩山元総理との会談の時もオバマ大統領は普天間基地移設問題について日本政府が早期に結論を出すことを期待する、と表明したはずだ。

「トラストミー」これが鳩山元総理の返事である。普通の日本語に訳せば、「お任せ下さい、ご期待にお答えします。」だろう。

しかし、現実はそうならではなかった。鳩山元総理の頭の中では、トラストミーは「分かっています。努力はしてみます。しかし、結果はまだ約束できません。」というところだったろうか。アイプロミスユー、とまでは言っていない。単に、トラストミーしか言っていない、ということか。

オバマ大統領の「期待している」は単なる願望ではない。

当然そうなるものだと思っている。必ずそうなるものだと信じている。そうして下さい。必ずやって下さい、くらいなニュアンスを含んだ言葉である。オバマ大統領の「エクスぺクト」は、そうあって欲しいな、ぐらいの単なる願望、希望ではないということを日本の政治家はよく認識しておく必要がある。

さて、野田総理はどう返したか。

「全力を尽くします。」「アイルドゥーマイベスト」だろうか。「善処します」は当面何もしないという返事。「全力を尽くします」は、やれるだけはやってみます、ということ。

野田総理がオバマ大統領にどういう返事を返したのかを私たちは耳をそばだてて聞く必要がある。少なくとも、トラストミーとは言っていないようだが。

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