韓国原発で相次ぐ事故、3年間で8件発生
【釜山20日聯合ニュース】1978年4月に商業運転を開始した韓国初の原子力発電所、古里原発1号機が電気系統のトラブルで運転を停止している中、4号機にも19日午後、電気系統故障が発生した。非常用発電機が正常に稼働し、運転停止にはつながらなかった。
だが、原発整備作業員のミスで事故が発生した上に、2人の作業員が高圧電力で感電、やけどを負ったことから、古里原発の安全マニュアルとシステムの再点検を求める声が上がっている。
また、福島原発事故以降、原発の安全性をめぐる議論が高まっており、古里原発周辺住民が不安を募らせている。
韓国原子力安全技術院(KINS)によると、この3年間で古里原発では8件の事故が起きた。1〜4機のうち、3号機で最も多い4件、2号機で3件、1号機で1件となっている。
ことし2月28日に商業運転を開始した新古里1号機でも昨年からの試運転で計8件の事故があった。
古里原発周辺の住む住民は「過去も原発で数多くの故障事故があったが、福島原発事故以降は軽微な故障という政府の話しを信じていいのか疑わしい」と話した。また、「住民が不安に思わないよう、事故原因を徹底的に公開し、安全点検を行っていほしい」と呼びかけた。
これに対し、古里原子力本部は「原発運転の経験が足りず、古里1号機の商業運転が始まった際は故障件数が多かったが、2000年代に入っては故障が急減している。韓国の原発運営能力は世界最高レベルだ」と釈明した。
古里原発3号機と4号機=20日、釜山(聯合ニュース)
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