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コメ 予備検査で基準超

収穫前の稲の一部を刈り取って放射性物質を調べるコメの「予備検査」で、福島県二本松市の旧小浜町のコメから国の暫定基準値と同じ1キログラムあたり、500ベクレルの放射性セシウムが検出されました。福島県は、二本松市を「本検査」での重点区域に指定し出荷できるかどうかを判断することにしています。
政府が求めているコメの放射性物質の検査は、収穫前に一部を刈り取って放射性セシウムによる汚染の傾向を把握するための「予備検査」と、収穫した後の「本検査」の2段階で行われています。
福島県によりますと、県の「予備検査」で二本松市の旧小浜町で採取されたコメから、1キログラムあたり500ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
これは国の暫定基準値と同じ値で、国が求めたコメの放射性物質の検査で検出された値としてはこれまでで最も高いものです。
福島県は二本松市を「本検査」での重点区域に指定し検査地点をおよそ300地点に増やして収穫されたコメを出荷できるかどうか判断することにしています。
これについて農林水産省は「今後、福島県が地点を増やして本検査を行うことになるので結果を注視したい。その結果、仮に国の暫定基準値を上回る放射性セシウムがコメから検出された場合でも流通からは隔離されるので消費者の安全は確保される」としています。
放射性物質の農作物への影響に詳しい学習院大学理学部の村松康行教授は「土の種類によってイネが放射性セシウムを吸収する割合には変動がある。今回の水田は放射性セシウムが吸着しにくい砂の割合が高かったため、その分イネに多く移行したのではないか。予備検査で周辺の水田のコメから検出された放射性セシウムの値が低かったことから、今回の結果は局所的なものとみられるが、今後、本検査でさらに詳しく調べる必要がある」と話しています。

09月23日 21時35分

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