-恐怖のくすぐりポケモン-
著者 ユーキ様
―ロケット団の秘密基地―
とある基地に、ムサシ、コジロー、ニャースがいた。彼らは何かを作っているようだ。
「これで、と・・・やったわ!ついに完成よ〜!」
「おお!これは・・・。」
「すごいにゃ〜!」
「ふっふっふ。これであの子を・・・。」
―ロケット団の地下室―
「放せよ!いったいなにしようってんだ!」
「まぁまぁ、あんまり暴れないでよ〜サトシちゃん♪」
「ついにアレを使うんだにゃ〜?」
いつものように旅をしていたサトシ達、その中のピカチュウを狙っていたはずのロケット団。
しかし今回はどういうわけか彼らはサトシに狙いを定め、そして捕らえてとある地下室に連行していた!
「アンタを捕まえるのなんか訳なかったわねぇ☆」
「うるさい!黙れよ!」
「お〜威勢がいいねぇ♪でも今の君の立場を理解した方がいいんじゃない?」
「う・・・だ、だいたい俺を捕まえてなにすんだよ!お前らなんかいつもと違うぞ!?」
「ピンポ〜ン☆さすがサトシちゃん、勘がいいわね。そう、今日はスペシャルゲストを用意してるのよ〜♪」
「なに訳のわかんねぇこと言ってんだよ!・・・しかもなんで俺を裸にするんだ(かあぁ」
「赤くなっちゃって可愛いねぇ、サトシくん。おいニャース、始めるぞ!」
「了解にゃ〜!」
そういうと彼らは裸に剥いだサトシを手足を伸ばして拘束する台にサトシをねじ伏せた!
しかもサトシは、限界までバンザイさせられてかなり苦しそうだ、そして腋の下は完全に開ききっている。
その格好は、くすぐりを誘っているかのようだ・・・。
「くそっ全く動くことができねぇっ!」
「ジャ〜ン!これが私達の秘密兵器よ〜♪」
「!?なんだ、これは!」
ロケット団が開発していたもの、それはそう、「くすぐりポケモン」だった!
どうやって作ったか、また作る技術があったのかは疑問だが、ちゃんとした意識を持ったロボットだ。
一見ふつうのロボットを想像してもらえばよいが、一つだけ他と異なる点がある。
それは、手が異常なまでに多くついているのだ!
「取り敢えず実験台になってよね!サトシちゃん♪」
「なんのだよぅ、やめてくれ!」
「問答無用」
「名前は「コチョリー」だにゃ!いけっコチョリー。」
無数の手がサトシに向かってくる!もちろんそれをサトシがよけることはできない。
「お願いだ〜やめて〜・・・・はっははあっはあはははあ!いや〜!」
「コチョ、コチョ、コチョ・・・」
コチョリーは50本はあろうかという体全体を覆っている手をたくみに使いサトシを追い詰める!
「はっははははあっひゃはひゃひゃあyははy!お願い!お願い!ひゃはははは!」
「おお〜思ったよりイイ反応だ!」
「さいっこうよね♪」
「もっとやるんだにゃ〜、コチョリー!」
無機質な機械の手がより一層くすぐったさを高める。
サトシは涙ながらにロケット団に訴える。
「もうっははははh!やめてよ〜はあyひゃはyひゃやあyは頼むからぁ〜はyはうあy!」
「可愛いよ〜サトシくん。もっと悶えてね♪」
「いやぁ〜〜!ひゃふあはひゃふやは!お願いだから!ふあひゃyはゆっはうあyh!」
「いつもの勝気なサトシはどこにいったんだにゃ〜?」
「お願いだよぉ〜!はゆはうはひゅあああhy!やめてよ〜!ひゃうはうはyはう!」
「じゃあねぇ、ピカチュウを渡しなさい。そしたらくすぐるのやめてあげるわ。」
ロケット団の狙いはここにあった。
サトシを追い詰め、ピカチュウを得る作戦にこちょこちょを選んだのだ!
「そんなの〜できるわけないだろ〜!hyふあふあひゃあふあ!」
「じゃぁ死ぬまでくすぐられなさい!コチョリー、もっと強くして!」
「コチョ、コチョ、コチョ・・・」
「あ〜〜〜!!!っひゃあふやははひゃはひゅあ!それは出来ないよ〜〜!」
「つらい選択だよねぇ、親友を売るか、自分の身を売るか♪」
無防備すぎる程のサトシの肢体を無数の手が華麗に滑りまわる!
ある手は足の裏を、ある手は腋の下を、適当にとにかくくすぐる!
「いやぁあああ!はうはあyは!いやああぁぁぁあ!」
「どう?渡すの、ピカチュウを・・・。」
「だめだぁ!渡せないぃ〜!ひゃひゅはyひゅああ!」
「そう、じゃぁ待つわ!」
「ひゃふあはふあひゃはyはうあふあやh・・・・・はふあyはうはyはうはあ!」
機械は愛情もなにも無い、あるのはロケット団によって与えられた「くすぐる」という命令だけだ。
それだけを忠実にこなすコチョリーは、手加減を知らない・・・!
「ふやはひゃふあっは・・・ひゅあひゅあは・・・ゼイゼイ!・・・・」
「元気が無くなって来たんじゃない?サトシちゃん♪」
「・・・もう・・・やめてくれよぉ・・・。」
「それはコチョリーに言いなさい!」
「いやぁいやぁ!苦しいよ〜!」
「コチョ、コチョ、コチョ・・・」
「あ〜ひゃゆあはふあふあyはうあ!・・・ヒュー・・ヒュー・・・ゼイゼイ・・・(もうだめだ)」
「あらぁ?気絶しちゃったか!」
「やりすぎだにゃ〜コチョリー!」
「まぁいいわ、起きてからまた楽しみましょ♪」
―数時間後―
「・・う〜ん・・・」
「おい!起きたぞ!」
「サトシちゃ〜ん?ピカチュウ渡す気になったぁ?」
「ううう・・・ひくっひくっ!もういやだよ〜!ヒック!」
「泣いてるんにゃ〜?よしよし。」
「可愛いなぁ、でも情けはかけないよ〜!」
「コチョ、コチョ、コチョ・・・」
「ひっ!ふあyはふあうはうはうyはう!もういやぁ〜はうyはゆ!」
サトシの反応は先ほどよりも敏感になっているように見える。
「ひっくひゃうはうああは!ははうあうひゃ!ひっく!」
もう泣いているのかくすぐったいのかわからない、ひどい光景だ。
これが10分程長く続いた。
「・・・・ううう・・・・はっははあ・・・」
力なくくすぐったがるサトシ、もう体力は限界に来ていた。それを見かねたのか・・・
「う〜ん。ピカチュウは諦めるか・・・。」
「そうねぇ、放してやりましょっ!」
「もうやめるんだにゃ〜!コチョリー。」
「コチョ、コチョ、オワリ・・・。」
「はぁっはぁっはぁ・・・?(助かった・・・」
どういう訳かサトシを開放したロケット団。
そしてサトシは泣きながら地下室から脱出していった・・・。
「もうこの位で良かったよなぁ?」
「十分でしょ?あのお方も満足するわよ♪」
「もう撮り終わっていいかにゃ〜?」
・・・実は今回のサトシくすぐり計画、その目的はピカチュウ確保ではなかった!
さっきのくすぐり劇をビデオに納めて、ロケット団の上層部、「サカキ」に献上するというものだったのだ!
「でもあのお方ももの好きだよな〜、「少年のくすぐりが見たい!」なんて・・・」
「でもいいじゃなぁ〜い?これで私達の待遇も良くなるわよ!きっと♪」
「早く持ってくにゃ〜☆」
こうして彼らの計画は始めて「成功」に終わった・・・。
終
あとがき:新しいポケモン「コチョリー」を作っちゃいました!
あ〜誰かイラスト描いてほしいなぁ〜(自分で描けっつの☆)
ではでは。
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