(cache) まりっぺ的ロリータ論
まりっぺ個人的なロリータ論です。なぜ私がそういうフリフリした少女趣味的な洋服を好んで着るかを綴ったページです。
なお、まったくの私見なので、異論・反論やロリータファッションに対する嫌悪感は受け付けません。その点をご了承願います。
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甘ロリファッション斜め撮り
なぜにいまさらロリータなのか
一般の人はロリータというとロリータコンプレックスを思い浮かべるだろう。ロリータコンプレックスつまりいわゆる「ロリコン」と略され、成人男性の少女愛を表わす。私はあえて自分のことをロリータコンプレックスと称する。しかしここで誤解しないでほしい。私のロリータコンプレックスとはフリフリの服を着ることやそういう持ち物が好きな少女趣味なのだ。そういう永遠の少女になれないくせに憧れてしまうところに「症候群」があるのかもしれない。だから一般的なロリコンと一線を画したい。ロリータファンにとってはあえて「ロリィタ」と表現して、ロリコンと区別している子も少なからずいる。

奇抜すぎるほどの少女趣味的なフリルのいっぱいついた衣装・・・なぜ30をとおに過ぎたオバサンがそんな服を好むのか?普通東京の都心以外は、たとえ20歳以下の女の子が着ていても、通行人はあからさまに嫌悪感をあらわにしたり、「何、あの格好」と後ろ指さされたりすることが多い。当然私が着ていればその度合いは増してくる。でも今となっては全然周囲を気にしていない。何も人様に迷惑を掛けているわけではないからである。
もちろん好きな格好をしているからだと言えるかも知れないが、他にも理由がある。ロリータ服はすべてのコンプレックスをかき消してくれる「鎧」みたいな衣装である。
まず体型の悪さを隠せる。こういう服の代表はピンクハウスだが、いかんせん揃えるのに金額が張りすぎる、スカート丈が長すぎるというわけで、もっとフリルのついたロリータに走る。あと、私ははっきり言って自分では不細工だと思っている。この手の服ではメイクもやや特殊なので、顔のまずさをカバーできるのだ。このように外見の悪さをうまく隠せるという利点もあるが別に精神的に安定できることが多い。

ロリータ服を着ていると自分がかわいくなったように感じられる。また、容姿や体型の欠点をカバーできる、そこからくる自信だろうか。街を明るく胸を張って堂々とできる。人と明るく接することもできるようになる。
実はロリータ服を着ている子の中に精神的に迫害を受けてきた場合が見られる。虐待・両親の離婚・親子関係の決裂・いじめ・不登校・ひきこもり。。。そういった過去の軋轢を護ってくれる「鎧」があの乙女チックで重厚な服装なのだ。それは自分にも当てはまる。一旦この世界にはまって精神的安らぎを覚えると、依存症になってしまう。まあそれもいいだろう。

またロリータにはいろんな種類があるが、どれも強い個性と自己主張がある。世間で流行っている大量生産のギャル系やコンサバ系の服とは違う。その違いから着ているだけで妙な目で見られがちだが、「私たちは自己の個性を楽しんでいるのよ」という自信に繋がっていく。
だから私はかわいいだけじゃダメだと思う。外見も内面もかわいこぶりっ子したいなら、もっと手軽な洋服があるではないか。永遠の少女でいたい、お姫様でいたい気持ちはある。態度も上品で優雅でいたい。しかし、その自己主張が強い服ゆえ、精神的には一本芯が通った女の子でいたい。こうしてホームページを持ってネットアイドルをやっているのも、かわいい洋服を見せるだけじゃない。本筋は自己主張がある。自分の存在を示したいという表われだ。

今、私は甘ロリ(ピンク系のロリータ)をやっているが、将来的にはヴィクトリア調の花柄のついたお姫様のようなロリータ服にも挑戦していきたい。
やっぱり私がめざすところは80年代アイドルなのだろうか。そう言えばアイドルがテレビから消えてから、ちまたでロリータファッションを街で見かけるようになった気がする。

聞くところによるとロリータ服(黒のゴシック系は除く)は日本独自のファッションである。この日本特有の文化を理解できる人たちに推進していきたい。決して無理強いはしないが・・・
ロリータ服はロリータ世代(14歳〜17歳)が着ても「ロリータ」とは言ってはいけない。もっと上の世代が着るから「ロリータ」なのである。ということで個人的に、私は20歳を超えたロリータちゃんを応援していきたい。究極を言えば、特にゴシックロリータは年齢・性別を超越したファッションなのである。 もし、ロリータファッションが似合わないとあきらめている貴女、一度ショップで試着してみてはいかが。ダメだと直感したらやめればいいし、鏡に映った自分の姿にときめいたら、きっとその世界にハマるかもしれない。


ちょっと話を脱線させよう。なぜ日本でこれだけ「ロリコン」、つまり本来の意味である少女愛の男性が増えてきているのだろうか。ちょっと考えてみると思い当たることがある。まずは成人女性がフェミニズムの影響かどうか定かではないが、中性化(ユニセックス化)してきたこと、それにあいまって90年代半ば前にして、いわゆる80年代アイドルがほとんど消失しまったことにより、本来女性が持ち合わせているかわいさが女性たちから薄れてしまった。これにより男性側が現実の女性を愛せなくなって、結果、2次元のバーチャルの美少女にあこがれを抱くようになってきた。そこから派生して少女愛の世界に没頭する者、フィギュアというバーチャルを立体化したものに愛着を感じる者が出没してきた。
私は犯罪性のあること以外はロリコン男性は否定できない、いやむしろかわいそうな人たちなのかもしれないのだ。大人の女性からかわいらしさを取ってしまうと、このような自体になるとは想像もできなかった。だからもう一度、女性たちがかわいらしさを取り戻して欲しいと願っている。
近年、コスプレしかも、かわいいメイドさん系やロリータ系、ウェイトレス系が流行しているが、それにすがる男性も多い。逆にコスプレする女性も非日常ではあるが、本来以上のかわいらしさを演出している。これもかわいらしさを求める男女の自然な行動であるかもしれない。しかし私はあえて言いたい。ロリータファッションはコスプレではない。非日常化して欲しくはないのだ。むしろ休日のお出かけ着とかちょっとしたおしゃれ着であって欲しい。これからはロリータは特別なファッションではなく、ごく普通の洋服になるときがきっと来るだろう。

次にロリータファッションの「起源」の話をしよう。一般的には80年代末から90年代に流行ったバンドブームの中から、パンクロックなどいわゆるビジュアル系バンドの黒服が、ゴスロリの原点になり、それが2000年に入って、フリフリのロリータファッションが生まれたと言われる。またコスプレの中でとりわけ、メイド系から派生したようにも取れる。しかしそれは表向きな話だろうと思われる。
別な流れで、個人的には「ゲイカルチャー」からロリータファッションも波及しているのではないかと考える。ここで言う「ゲイ」とは男性同性愛者だけではなく、女性同性愛者も含めた同性愛者全般と定義しよう。ゲイカルチャーのなかで、過激に女性性を演出するドラァッグ・クイーンというスタイルから転生し、これまた過激に少女を演じる「ロリータ」が彼ら、彼女らに一種の性別の概念」を壊すという意味ですんなりと受け入れられた。時期はちょうど2000年以降であった。その証拠にゲイ系のクラブイベントでゴスロリ、最近では甘ロリの子がかなり見られるようになった。定着したのは、2001年夏の原宿でのゲイパレードで数十人の甘ロリの子が参加し、雑誌の記事や市販ビデオになったことがきっかけとなった。
そういう意味も含めて、ロリータ服は一時だけの流行じゃなく、ファッションの一つのジャンルとして確立しつつあり、ファンにとっては喜ばしいことだ。でもあまり流行りすぎてはおもしろくないと思っている。


よく、「同業者」同士で“ロリータファッション”のロリータという表記が、「ロリータ」か「ロリィタ」かで議論になることがあるが、私はどちらも正解ではないし、間違ってもいないと考える。ロリータファッションする人が、それぞれ思うところは違うし、それを始めたきっかけや影響された人物もさまざまである。
要は細かい言葉の定義にとらわれるよりは、それぞれ自分のロリータファッションを楽しめばいいのではないか。「ロリィタ」とサイト上で表記しないから、あなたはみんなから嫌われるとか、あなはた本物のロリィタの心を知らないとか発言する人がいるけど、そういう偏狭な「原理主義」的発想は好まない。私はロリータする一人一人の個性を尊重したいので、こうでなければダメというような「縛り」が入るのは、ちょっと違和感を感じてしまう。
自己を追求していけば、お互い近いものほど憎悪が増すといった「近親憎悪」的なものが生まれてしまうのは、どんな趣味の世界でも多少なりとはあるが、私のサイトではそういう議論には関わりたくないのが本音である。なぜならば、主義・主張を言い出すと、それが楽しみや享楽・ライフスタイルから、「社会(市民)運動家」という“仕事”に降下してしまうからである。そうなったら自分と合わない相手を論破することに終始してファッションの意味すらなくなるだろう。

 

まりっぺの今後・・

2006年ぐらいからいわゆる「コテロリ」を離れつつある。ロリータファッションを日常化したいという想いからだ。ロリータし始めは「ロリータはこうでなければ」というこだわりがあった。今は当時に比べだいぶその気持ちは薄れてきている。
だからロリータのお茶会や洋館めぐりばかりでなく、普通のロリータさんがしないことをロリータファッションでやっていきたい。例えば登山などのアウトドア系とかロリータに関係ないイベントに参加したり、電車でちょっと小旅行したり寺社めぐりしたり、「樹海」を散策してみたり、やってみたいことはたくさんある。
ファッション的にはコテロリ、ピンクロリからクラロリへ、そしてどんな街にでも溶け込めるようなコーデをめざしてお洋服を着ていきたいと思っている。


(内容は随時変更することがあります)

2008年3月14日修正