日本経済新聞

9月23日(金曜日)

日本経済新聞 関連サイト

NIKKEI ID

ようこそ ゲスト様

コンテンツ一覧

トップ > 記事

東北新幹線が通常ダイヤに 半年ぶり全面復旧

2011/9/23 8:52
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加

 東日本大震災で大きな被害を受けた東北新幹線が23日、一部区間での徐行運転を解消し、震災前の通常ダイヤに戻った。復旧作業の完了に伴う措置で、最高時速300キロのE5系「はやぶさ」の東京―新青森間の所要時間は、半年ぶりに20分短い最短3時間10分に戻った。また一つ刻まれた“復興の象徴”に乗客らの笑顔が広がった。

 この日から通常ダイヤに戻ったのは、東北新幹線のほか、一部で線路を共用する秋田、山形の両新幹線。東京駅発着本数は前日までより6本増えて167本に。秋田新幹線「こまち」は28分短い同3時間50分で東京―秋田間を結ぶ。

 JR東日本は全面復旧を祝い、3新幹線の主要駅で乗客らに新幹線グッズや地元の特産品などを配った。東京駅で23日朝、E5系をかたどったバッジを受け取った千葉市の無職、田中実さん(83)は、青森県に長期出張中の長男に「はやぶさ」に乗って会いに行くといい、「東北との距離が短くなるのはうれしい。長男と会える時間もそれだけ長くなるし」と笑顔。

 東北新幹線は3月5日に「はやぶさ」が運転を開始した6日後の大震災で、電柱の折損やひび割れが約540カ所、高架橋の柱の損傷が約100カ所など、埼玉県から岩手県にかけて約530キロで地上設備計約1200カ所に被害を受けた。4月7日以降の余震でも約550カ所が損傷した。

 復旧作業にはJR西日本、JR東海の関連会社や全国の私鉄などからの支援も合わせて1日最大8500人を動員。徐々に運転を再開する区間を拡大し、4月29日に東京―新青森間の全線での運転を再開した。

 徐行区間は少しずつ解消してきたが、被害の45%が集中する福島―一ノ関(岩手県)間(約170キロ)では、通常は時速275~300キロの運転速度を同210キロ以下に落としての運転が続いていた。

 JR東日本は、試験車両を繰り返し走らせ高速走行の安全性を確認し、通常ダイヤに戻した。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
印刷
この記事をはてなブックマークに追加
この記事をmixiチェックに追加
この記事をLinkedInに追加
関連キーワード

田中実、東北新幹線、JR東日本、JR東海、JR西日本

【PR】



Web刊 主要ニュース


【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円) 8,560.26 -180.90 22日 大引
NYダウ(ドル) 10,733.83 -391.01 22日 16:30
英FTSE100 5,041.61 -246.80 22日 16:35
ドル/円 76.22 - .24 -0.21円高 23日 9:20
ユーロ/円 103.34 - .38 -0.02円高 23日 9:20
長期金利(%) 0.980 -0.005 22日 16:00
NY原油(ドル) 80.51 -5.41 22日 終値

[PR]

携帯サービス

経済や企業の最新ニュースのほか、大リーグやサッカーなどのスポーツニュースも満載 詳細ページへ

メールサービス

日経ニュースメール(無料)など、電子版ではさまざまなメールサービスを用意しています。
詳細はこちら

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について