暴力団幹部との親交を理由に芸能界を引退した島田紳助さんに殴られてけがをしたとして、吉本興業の元女性社員が島田さんと同社に損害賠償を求めた訴訟の和解が22日、東京高裁(芝田俊文裁判長)で成立した。原告の代理人弁護士によると、島田さん側が女性に謝罪し、慰謝料を払う内容だが、具体的な額は明らかにしなかった。
昨年9月の一審・東京地裁判決は、島田さんと同社に連帯して約1千万円を支払うよう命じていた。判決によると、島田さんは2004年10月、女性に「口の利き方が悪い」と怒鳴り、髪をつかんで壁に頭を打ちつけるなどして約2カ月のけがを負わせた。同年12月に傷害罪で略式起訴され、大阪簡裁は罰金30万円の略式命令を出した。