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[経済・IT]ニュース トピック:ドラマ・企業攻防
【ドラマ・企業攻防】武富士買収、韓国企業の狙い ちらつく創業・武井家の影
2011.5.21 18:00
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利息返還5%以下
武富士買収の狙いは何なのか。複数の企業がスポンサーに名乗りを上げたように、買収メリットは小さくない。
会社更生法の適用を申請したことで、過去に取りすぎていた利息の返還も、他の債権と同様に大幅にカットできる。返還請求は約90万件、総額約1兆3800億円に上るが、「弁済率はわずか5%以下にとどまる」(関係者)とみられている。
再建計画案では、武富士を消費者事業に専念する承継会社と、債権者への弁済を行う処理会社の2つに分割する方針。利息返還はほとんどが免除され、処理会社の資産の範囲内で支払われるため、スポンサーにはほとんど追加の資金負担は生じない。
プロミスやアコムなどライバルは、武富士破綻を契機に利息返還請求が急増。平成23年3月期決算で最終赤字となるなど苦境にあえぐのを尻目に、武富士の継承会社は、新規顧客の開拓など積極的に売って出ることができる。
またライバルが店舗閉鎖などリストラに追われるなか、武富士には約130店が残っているのも強みだ。A&Pは韓国で有人店舗による対面販売で事業を拡大しており、「日本でも十分にノウハウを生かせる」(業界関係者)と、同業者は警戒を強めている。
格下同業を排除
一方で、スポンサー選定をめぐっては、不透明さが指摘されている。
最終入札に残ったJトラストの関係者は、「管財人に伝えた情報がすぐマスコミに漏れるなど、守秘義務が守られていなかった」と不満を漏らした。Jトラストを意図的に排除するような動きの背景には、「格が下の同業者の傘下に入ることを嫌がった創業家の意向がある」と、業界関係者は解説する。
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