2011-09-20
■[小説]「恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より―」 上遠野浩平作品の相似ベースの感想
- 作者: 上遠野浩平,荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/09/16
- メディア: 単行本
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上遠野浩平先生&荒木飛呂彦先生の「恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より―」が面白い! 超面白い! はんぱじゃなく面白い! 感動的に面白い! 度肝を抜かれるぐらい面白い! やばいやばいやばい言い言い言いいいぃいぃぃぃぃいぃぃl!!!! フォーーーー! 早くも2011年最強の本の登場だぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!
今回の記事は、「恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より―」の感想の記事なのですが、ちょっと面白すぎて冷静に書けないので、章毎に散文的な感想にしてしまいました。はっきり言って、他の上遠野浩平作品に精通していないと、何が書いてあるか分からないものになっています。本作品は、上遠野浩平先生好きにも、荒木飛呂彦先生好きにも、どちらにも十分満足できるものだと思います。それで、荒木飛呂彦先生ベース(つまりJOJOベース)の感想はいっぱいありそうなので、私は上遠野浩平先生ベースに特化してみた、という側面もあります。
序章
絶体絶命から始まる→「ホーリイ&ゴースト」
これは、一歩を踏み出すことができない物語である。
「恥知らずのパープルヘイズ」上遠野浩平 p7
ブギーポップは笑わない的な冒頭
第一章
両耳に指を突っ込むシーラE→非常にJOJOっぽい
フーゴの立場→統和機構の構成員の立場に類似
「パッショーネ=統和機構」、の図式が各所で見える。
(最初のスタジアム貸切なんかも、統和機構っぽい)
ジョルノの行動は的確で、素早かったよ――あっという間に組織を統率しちまった。
〜中略〜
それまで隠れていたギャングのプリンスが、裏社会の清浄化に動き出したって――都市伝説みたいになってる。
「恥知らずのパープルヘイズ」上遠野浩平 p19
インガ・ムガンドゥ三世! インガ・ムガンドゥ三世!
正体を隠していたボスが、突如出現! 海賊島事件!
一人逃げたフーゴ→ホーリイ&ゴーストのゴーストみたいな立場(イントゥアイズに対する引け目)
グループバトル→沈黙ピラミッド的
しゃれこうべの歌→紫骸城事件ミラル・キラルのミラロフィーダの歌
サーレー→ブギーポップファントムのホワイトスネイク的やられ方
あたしたち、すごいんだねぇ――
「恥知らずのパープルヘイズ」上遠野浩平 p44
沈黙ピラミッド的なチームの友情!
第二章
荒木先生の漫画なら、バトルの真っ最中に入れがち。
恨みがないワケじゃないだろうが、君はそういう執着が薄い。
「恥知らずのパープルヘイズ」上遠野浩平 p55
ここが猛烈にモロー。
ムーロロ→統和機構の合成人間の演技っぽい。またはMPLSの演技か。
写真の復元役→上遠野浩平先生らしいリンクの作り方
シーラEの復讐→六部のエルメスっぽい
シーラEのジョルノに対する気持→「沈黙ピラミッド」のメローイエローのフォルテッシモに対する気持
後になって一目置かれるフーゴ→ニーガスアンガーやモ・マーダーみたいに上遠野先生っぽさ
作り笑いしか出来ないマッシモ→残酷号事件の敵さんっぽい雰囲気だよね
第三章
シーラEの能力の説明→事件シリーズの呪詛的またはメモリアノイズのレイジーノイズ
ラグーン号の過去回想→上遠野浩平先生っぽい
ナランチャが仲間になる経緯→これ、以前から友人とよく話題になるんだけれど、ナランチャはもっとフーゴに感謝して尊敬してもいいと思うんだよね
能力の成長と終点→イントゥアイズでもあったけれど、能力の固定の話題
吐瀉物→ハートレスレッドの凪的、というかこういうのに抵抗無いのが凪的
罠化している人間→VSイマジネータの安能慎二郎やペパーミントの魔術師の記者とか、上遠野浩平作品でよく登場
第四章
コカキ登場シーン→沈黙ピラミッドのメローイエロー的(というかむしろJOJO的)
人生は理不尽→上遠野浩平先生のキャラクタ的思考、つーか上遠野先生の全体的な雰囲気
うまく行かないのが人生だ。
「恥知らずのパープルヘイズ」上遠野浩平 p136
まさに上遠野浩平先生の小説!!
ノミ勇気→一部
定着→化け猫とめまいのスキャットのMPLS
感覚に縛られる能力→スタンドよりもむしろMPLS、すげーブギーポップに「きかないよ」って言われそう
コカキの過去と能力→ブギーポップに「それはただの誤魔化しだよ。人を過去に縛るね」みたいに怒られそう
第五章
ペリーコロ息子→インガ・ムガンドゥ二世! インガ・ムガンドゥ二世!
石仮面→一部と二部、族長(おさ)!
ヘリコプター→JOJOで空飛ぶ乗り物は危険
とりあえず、舐められたくないわね
「恥知らずのパープルヘイズ」上遠野浩平 p191
「騎士は恋情の血を流す」よろしく上遠野先生の強い女性キャラクタっぽい。
第六章
都合の良い幻想→上遠野浩平作品としては、クリプトマスクの擬死工作のラストの幻想っぽい
ただ、それよりむしろドラマの銭ゲバとか舞-HiMEやエヴァの方が近いか
イルーゾォを殺したのは、フーゴかジョルノか→凪の「あれは結局のところブギーポップがやった」末間さーん
街中の人間を巻き込む→グリーンデイ
車で突撃でボーン→ソウルドロップ幽体研究の銀行またはロスト・メビウスのリミット
棘が貫通→残酷号事件の残酷号
マニック・デプレッションの人間の肉体限界を突破→能力を使って、肉体限界突破は、MPLSっぽさがぱない!
人間に秘められた可能性を、限界まで百パーセント引き出す――その動きは見慣れているよ。ぼくの敵になる物は、たいていそれぐらいは基礎として概ね備えていることが多いからね
時間制限がある分、ビートのディッシプリンのビートの超加速の鼓動(モルト・ヴィヴァーチェ)に近い。
そういう意味でも、小物っぽい。
――初めて“この人にだけは失望されたくない”と心の底から思った
「恥知らずのパープルヘイズ」上遠野浩平 p191
水乃星透子! 水乃星透子! みなぽん! みなぽん!
第七章
四部のアントニオさんとのリンク→上遠野浩平先生らしいリンクの作り方
世界のあり方を悲観している→世界の敵フラグ、つまり、志望フラグです
ヴォルペのシーラEめっためた→禁涙境事件のイーヴ・ハーヴによるEDめっためた
押し寄せる人の大群→冥王と獣のダンスのおせっかい
逆に離れていくやつが本体→ジンクス・ショップのギミーシェルター
第八章
フーゴ、君こそ最優先事項→エンブリオ炎上のラスト、ビートのディッシプリンラスト
回想の入れ方→パンドラっぽい
あとがき
根ほり葉ほりの説明→かどちんっぽい。とっても
むすび
というわけで、上遠野浩平先生&荒木飛呂彦先生の「恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より―」の散文的な感想を書かせていただきました。上遠野浩平先生が大好き、荒木飛呂彦先生が大好き、という私にとっては至福を与えてくれる小説でした。
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