サムスン電子<005930.KS>が20ナノ級メモリーチップ量産を開始、ライバル企業に打撃か

2011年 09月 22日 12:50 JST
 
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 [ソウル 22日 ロイター] メモリーチップメーカー世界最大手の韓国のサムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)は22日、業界最先端となる20ナノ(1ナノは10億分の1)メートルの微細加工技術を用いたメモリーチップの量産を開始したと発表した。

 回路線幅が20ナノメートル級に縮小したことは、チップの小型化のほか、製造コストの約50%改善に寄与する。

 新ラインでは、スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末などのモバイル機器に使われるNAND型フラッシュメモリーを主として生産する。

 これにより半導体業界の供給過剰が一段と深刻化し、ハイニックス半導体(000660.KS: 株価, 企業情報, レポート)、エルピーダメモリ(6665.T: 株価, ニュース, レポート)、台湾の力晶半導体(パワーチップ)(5346.TWO: 株価, 企業情報, レポート)といった業界2位以下のライバル企業への打撃となる可能性がある。

 メモリーチップの価格は、コンピューターメーカーからの需要の落ち込みを受けて過去3カ月で30%超下落、製造コストを下回る水準にまで下がっている。2011年の世界のコンピューター出荷台数は、消費者によるタブレット端末やスマートフォンへ乗り換えが進んでいることを背景に、1ケタ台前半の低調な伸びになると予想されている。

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