(CNN) イタリアの地元メディアによると、41歳の息子を自宅で世話することに疲れたベネチア在住の両親が弁護士を雇い、6日内に実家を離れるよう求める措置に訴えた。弁護士は、息子がこれに応じない場合、法廷闘争に持ち込むと通告している。
父親によると、息子はまともな職に就きながら実家に住み続け、衣類の洗濯やアイロンがけや、食事の用意などを「要求」、実家を離れる意思はないことも示しているという。地元メディアは息子の性格についてきついところがあると伝えている。
父親は息子の世話にもう疲れ果てたとし、母親はストレスがたまり入院を強いられる事態にもなった。弁護士は息子に手紙を送り付け、6日内に家を離れなければ、両親の保護措置を求め裁判所に訴えるとしている。
イタリアでは成人した子どもが実家に住み続ける例が多く、社会的な論議も招いている。2002年には、「母親っ子」を含む成人した子どもは無期限に両親に頼って生活出来るとの判決も出ていた。