ヨルダン川西岸のラマラなど、パレスチナ自治区各地で21日、パレスチナの国連正式加盟を求める集会やデモがあり、数万人の市民が参加した。
ラマラ中心部の広場の集会には約1万人が参加。代表者が特設ステージで「パレスチナを194番目の国連加盟国に」「米国の拒否権行使には屈しない」などと訴えた。参加した会社員アディール・アッバスさん(50)は「国連に加盟すれば、他国に依存せずに済む。私たちは自由な国がほしいだけだ」と語った。
パレスチナは23日に加盟を申請する予定だが、米国などが強く反対。イスラエル政府は、パレスチナ自治政府に代わって徴収している税金のパレスチナ側への送金を止めるなどの制裁を科すと警告している。ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地では20日にパレスチナの国連加盟に反対するデモがあった。(ラマラ=山尾有紀恵)