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2011年9月21日 (水)

3・11に首相だったら

昨日パネリストとして参加したシンポジウムで、
主催者のソニー元会長の出井伸之さんから、
「もし3・11の時に首相だったらどういう指示を出すか」
といった趣旨のご質問を受けました。

東日本大震災が未曾有の自然災害であることは、
だれでもすぐに理解できたはずです。
平時の発想は捨て、有事の頭に切り換えるべきです。

私だったら「人命最優先」を当然の前提として、
まず次の3つの指示を出したと思います。

1)いまは予算のことは気にするな。
  予算のことは後で何とかする。
  
2)救助や被災者支援の妨げになる前例や規則は、
  無視してもよい。平時の発想は捨てろ。

3)なるべく現場で即断即決せよ。
  現場で判断できないことだけ、上に報告・相談せよ。
  責任は自分がとる。

トップは本当に重要なことだけ判断すべきであって、
菅総理のように何でも首相官邸で決めようとすると、
危機管理ではなく、管理危機になってしまいます。

緊急時の大混乱の最中に細かい指示をたくさん出しても、
おそらく効果は薄いので、シンプルに大方針だけを示し、
重要なことに集中できる体制づくりが大事だと思います。

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