TMPGEnc Video Mastering Works 5 ダウンロード版
多彩なファイル形式が扱え、高機能で高画質
高機能、高画質、取り扱いフォーマットが多彩
x264の設定の一部が省略?
【はじめに】
TMPGEnc 4.0 XPressからのVerUpになります。
体験版を通して画質をチェックした所、TMPGEnc Video Mastering Works 5の画質のが上と判断した為乗り換えました。
各種フォーマットの対応(MKVやWebM)、x264対応等相当な高機能化が見られましたので分かる範囲でレビューをしたいと思います。
また個人的なメモぽいのがありますのでご承知下さい。
メーカーWebサイトは → こちら
参考
TMPGEnc4.0 XPress のレビュー
【PC構成】
【CPU】Intel Core i7 860
【メモリ】Corsair CMX8GX3M2A1600C9 (DDR3-1600 4GBx2)
【M/B】ASUS P7P55D EVO
【ドライブ】BR-H1016FBS-BK
【ストレージ】HGST HDT725032VLA360 WD10EADS WD WD20EARSx3 HGST HDS722020ALA330x2
【OS】Windows7 Home Premium 64bit
【VGA】Powercolor AX5570 1GBD3-LH HD5570
【その他拡張】アースソフト PT2
【機能】
主に気になった機能は以下の通り。
・多様なフォーマットに対応(MKV、WebM等)
・DVDやBD等のフォーマットに対応(新たにBlu-rayタイトル対応)
・Dolby Digital Plus音声対応
・TSファイルからの字幕データ対応
・モザイクフィルターなどの効果
・x264出力対応
個人的に一番利用するのはx264での出力でしょうか。
PT2で録画した番組を圧縮するのに最適です。
【一連の流れ】
個人的なx264ファイル作成までの流れを簡単に説明致します。
※あくまで個人的に作りやすい方法を記述しております。
詳細設定については後述致します。
1.新規プロジェクトを選択
2.ファイルの選択(TS,Blu-ray等を選択できます。)
3.必要であればここでCMカット処理やフィルター処理を選択出来ます。
4.出力形式の選択、ここではMP4を選択します。
(おおよその設定を行った後に詳細に設定する場合には「MPEG出力へ移行」ボタンで詳細に設定する事が出来ます。*1)
*1後述参照
5.レート調整モードにてCBR(固定ビットレート),VBR(平均ビットレート),VBR(固定品質)から一つを選択、
ビデオタイプはインターレス、プログレッシブ、プログレッシブ(2.2プルダウン)から選択。
パフォーマンス項目によって画質の選択が出来ます。
6.「MPEG出力へ移行」ボタンを押した場合にのみ、「詳細設定」タブが出現します。
ここではx264の詳細設定が出来ます。詳しく記述したいのですが一つ一つ説明を行うとすごい量の文章になってしまうので割愛します。
7.「詳細設定」タブにある「量子化行列」ボタンにて量子化の設定が出来ます。(デフォルト,フラット16,ユーザー設定の3種類から選択)
8.音声タブにてチャンネル、ビットレートを選択
9.GOP構造にてフレーム数等を選択
10.その他タブにてタイトル等入れられます。(iPodなど用?)
以上の項目を設定したらエンコードボタンにてエンコード開始です。
【エンコード時間について ※参考値です。】
1時間の番組をエンコード時間比較。
TMPGEnc4.0 XPress*1 :1時間13分
TMPGEnc Video Mastering Works 5*2:1時間20分
*1 h264 品質固定1920x1080→ 1280x720へ変換
*2 x264 品質固定1920x1080→ 1280x720へ変換 ビットレート 4000 品質61 パフォーマンス:普通
SandyBridgeのCPUですと早くなるそうですが環境が無い為、比較できません。申し訳ありません。
【画質】
比較画像から分かりますが、映像の窓の枠がしっかりと色が付いています。(若干潰れていますが)
TMPGEnc4.0 XPressは比較的暗い部分に弱く、どうしても映像が潰れがちになってしまいましたが、特に詳細設定を行わなくても画質の向上が見られました。
(※ファイルサイズはほぼ同じです。)
【VBR(品質固定)について】
x264で --crf の設定になると思われます。
値の取りかたはx264と少し違うようで、TMPGEnc Video Mastering Works 5では数値が大きい程高画質になります。
個人的にはビットレート4000kbits/secに対して61~くらいが良さそうな気がします。
勿論、個人差はあるのでお好みの画質を追求する必要はこれからも必要そうです。
最大ビットレート: --vbv-maxrate
【参考】
TMPGEnc Video Mastering Works 5とx264コマンド一覧との比較
【GOP構造】
最大参照フレーム: --ref
GOPの標準フレーム数: --keyint
GOPの最小フレーム数: --min-keyint
GOP内でのBピクチャ数: --bframes
シーンチェンジ検出感度: --scenecut
シーンチェンジを検出するのチェックを外す: --no-scenecut
詳細設定
【映像の設定】
ビデオフォーマット: ---videoform
原色: ---colorprim
転送特性: ---transfer
マトリックス係数: --colormatrix
VBVバッファ初期充填率: --vbv-init
Pピクチャの相対品: --ipratio
* Bピクチャの相対品質: --pbratio
【動き検索の設定】
動き検索タイプ: --me
ダイアモンドサーチ: "dia"
ヘキサゴンサーチ: "hex"
アンイーブンマルチヘキサゴンサーチ: "umh"
徹底サーチ: "esa"
アダマール徹底サーチ:"tesa"
動き検索範囲: --merange
【MPEG-4AVCの詳細設定】
スライス数: --slices
8x8トランスフォーム許可: --8x8dct
制約付きイントラ予測: --constrained-intra
最小クォンタイザ値: --qpmin
最大クォンタイザ値: --qpmax
色差QPオフセット: --chroma-qp-offset
量子化行列: --cqm
デブロッキングフィルタモード: --deblock
デブロッキングフィルタ Alpha係数
デブロッキングフィルタ Beta係数
ダイレクトモード予測
禁止: --direct "none"
自動: --direct "auto"
空間モード: --direct "spatial"
時間モード: --direct "temporal"
重み付け予測モード (Pピクチャ)
なし: --no-weightp
シンプル: --weightp 1
スマート: --weightp 2
重み付け予測モード (Bピクチャ)
なし: --no-weightb
暗黙的: --weightb
許可するマクロブロックモード: ---partitions
【x264の詳細設定】
スライスをスレッドで処理する: --slice-threads
決定論的処理を行う: --deterministic
視覚心理最適化を行う: --psy
動き検索で色差を考慮する: --chroma-me
混合参照を行う: --mixed-ref
高速 P-skip 処理を行う: --fast-pskip
DCT係数削減を行う: --dct-decimate
マクロブロックツリー最適化を行う: --mbtree
Bフレーム ピラミッドモード: --b-pyramid
適応Bフレーム挿入:--b-adapt
無効: 0
高速設定: 1
最適: 2
適応Bフレーム挿入の傾向: --b-bias
サブピクセル動き予測モード: --subme
レート歪み最適化による量子化:--trellis
無効: 0
MBエンコード時のみ:1
常に有効: 2
視覚的心理適応QPのモード: --aq-mode
最適化なし:0
分散: 1
常に分散: 2
視覚的心理適応QP強度: --aq-strength
視覚的心理最適化のRD強度
視覚的心理最適化のTrellis強度: --psy-rd
スレッドの先行検査フレーム数: --sync-lookahead
動きベクトル最大長: --mvrange
動きベクトルスレッド間バッファ: --mvrange-thread
ビットレート変動の許容度: --ratetol
レートコントロールの先行検査フレーム数: --rc-lookahead
イントラ量子化デッドゾーン: --deadzone-intra
インター量子化デッドゾーン: --deadzone-inter
クァンタイザステップ数: --qpstep
QPカーブコンプレッション: --qcomp
QP事前カーブコンプレッション: --cplxblur
QP事後カーブコンプレッション: --qblur
ノイズ除去: --nr
【最後に】
以上です、長くなりましたが体験版からの機能含めて見た感じでは相当な機能アップをしたとおもいます。
値段も乗換えからでしたら5800円と比較的安く、新規ダウンロード版でも9800円となっています。
これだけの多機能でこの値段でしたら是非乗り換えがお勧めです。
専門用語が不明でヘルプを参照しても分からない事が多いですが、調べながらまた進展ありましたらレビュー項目へ追加させて頂こうと思います。
以上です、駄文、乱文失礼しました。
間違い等指摘ございましたらお手数ですがコメント欄までよろしくお願いします。
最後までありがとうございました。
40人中、40人のユーザーが、このレビューを「役に立つ」と投票しています。
[データ更新日時:2011/09/22 00:20]
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