バドミントンのヨネックス・オープン・ジャパン第2日(21日、東京体育館)155センチの小さな高校2年生が縦横無尽にコートを駆け回った。女子シングルスで予選勝ち上がりの奥原が粘り強くシャトルを拾ってポイントを重ね、1回戦を突破。大健闘のベスト16入りに「ワクワクした気持ちで試合に入れた。すごくうれしい」と表情を緩めた。
世界ランクは奥原が90位、相手のインドネシア選手が32位。それでも「テクニックはあるが、我慢して拾えば、ばててくれそう」と丁寧なレシーブで主導権を握り、21−14、21−17で快勝した。
長野県出身の16歳。向上心は旺盛で、最近は競泳男子の北島康介の著書で「試合で練習以上の力を出せるように心掛けている」という言葉に刺激を受けた。第6シードの中国選手と対戦する2回戦に向け「思い切ったプレーで自分の力がどこまで通用するか試したい」と意欲十分だ。(共同)